西川農藝の投稿一覧

えごま油の販売を再開いたしました。
ご不便をお掛けして申し訳ありませんでした。
皆様のご注文をお待ちしております。

西川農藝

例年、春一番の農作業として行なっているプラソイラ作業を本格的に寒くなる前の今の時期にやってみました！

プラソイラは50cmくらいの深さまで土に大きな亀裂を入れて耕盤層を破砕することで排水性を向上させて作物の根張りをよくするための大事な作業。

なぜ、春ではなくて今年は今の時期にやってみようと思ったかと言いますと、棘があって作業の障害になったり蔓を伸ばしてごまやえごまに絡まってくる厄介の地下茎で増殖する草を退治するため。地上部を刈っても刈っても越冬して次の年にはまた出てきます。

西川農藝の畑はもともとは耕作放棄地が多いですが、耕作放棄地は農薬や肥料は抜けて生態系は豊かになっているので自然栽培を実践する上では理想的ではあります。しかしながら、良いことだらけではなくて、人の手がしばらく入っていないのでこんな厄介な草がいつの間にか根付いていたりもします。

こんな厄介な草を退治する方法として、地下茎を寒さにあてるという方法があることは知ってはいたのですが、地下茎のある深さまで寒さをあてると土に悪い影響が出るのではないかとなかなか実行出来なかった経緯があります。退治法として除草剤は当然ありえませんし、実際のところ強力な除草剤でも効果もイマイチという話も聞きます。

しかし、改めてよく調べてみると「寒起こし(寒晒し)」といって土を起こして寒さにあてる農業技術があることが分かりました。恥ずかしながら「寒起こし」について知りませんでした。土を寒さにあてることで土の理想的な状態である団粒化が進むなど色々と効果効能があるようです。

つまり、冬本番前のプラソイラ作業には以下の3つの良い効果が期待できそうなのでやってみることにしました。
① 耕盤破砕による排水性向上がもたらす広く深い根張り
② 地下茎で増殖する厄介な草の退治
③ 土の団粒化などの寒起こしの効果

もしかしたら、思ったほど効果がない、もしくは場合によってはネガティブな影響が強く出る可能性もあります。

でも、やってみなきゃ分からないのでやってみました。

来年どんな土にどんな変化が出てくるのか、厄介な草は減っているのか楽しみです！

とりあえず、厄介な草を退治するには寒ければ寒いほど効果があると思うので一発強烈な寒波がきてほしいもんです。

冬は寒くなるという自然の摂理を栽培に活かす最大限活かすザ・自然栽培‼️

今年のえごま油もとても良いです！！

分析試験証明書が郵送されてきました。

オメガ3系脂肪酸のα-リノレン酸は含有比率は65.3%。

酸価・過酸化物価もとても良いです。

厳しい基準を持つと自称するエキストラ・ヴァージ・オリーブオイルと比較しても圧倒的に良いですね。
画像の数値と比較していただければ良いですが、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルの酸化基準の数値は以下の通り、
酸価：　　　　　1.6
(通常オリーブオイルは「酸度」という異なる指標で表示されるので「酸価」に換算しています)
過酸化物価：　　20

正直、これ以上良い数値は運次第、もしくは分析試験用にごく少量超丁寧に扱って出来るくらいだと思います。
人為的にできる最高レベルだと思います。

もちろん、重金属やヒ素といった危険なものは含んでいません。

今年は当地も例外となることなく、暑く旱魃の夏、続く残暑、加えてお盆に鳥取県を襲い大きな被害をもたらした台風7号となかなか厳しい年ではありましたが、えごまは豊作、加えて品質も良好であることが確認できました。

一年の苦労が報われる結果に今はホッとしています。

昨日、お客様よりお問合せいただきました。

「”はと麦粗挽き全粒粉”は加熱せずそのまま食べても良いですか？」、というご質問でした。
「はい、加熱する必要はありません。どうぞそのままお召し上がりください」、というのが回答になります。

”はと麦粗挽き全粒粉”は仕上げに遠赤外線で加熱しています。

ただし、加熱してあるからと言って安心安全と言い切れるわけでもありません。
加熱不十分ということもありえますし、加熱後の冷却不十分でむしろ菌が増殖してしまうということもありえます。

しかし、ご安心ください！

西川農藝では外部食品検査機関に委託して製造ロット毎にはと麦商品の衛生面の検査をしています。付け加えておきますと、全粒はと麦ウオーター、金と黒のごまパウダーについても同様に検査しています。

画像ははと麦粗挽き全粒粉の最新製造ロットの検査結果です。

せっかくの機会なので、加熱の程度についても説明しておきます。
衛生面と風味付けのために加熱はしていますが、温度や時間を調整して加熱しすぎないようにしています。

その理由は、「糖化」しすぎないようにするため。食品の加熱は「糖化」という現象に繋がります。

ご存知の方も多いと思いますが、「糖化」は身体のコゲと表現され、身体のサビと表現される「酸化」と並んで美容と健康の大敵とされています。
美容と健康のためのはと麦で美容と健康を害しては本末転倒。
だから加熱には細心の注意を払っています！

糖化しないように注意を払いながら、良好な風味と衛生を両立した西川農藝の穀物粉末シリーズをどうぞ宜しくお願いいたします。