田舎の浜辺 (あおさ・ひじき・ふのり・アオサ・青さ・フノリ)の投稿一覧

アオサの製造方法を大きく分けると、
「水洗い」「潮洗い」があります。

(※厳密には、その中でも各工程の違いや、生産者によっても大きく違いがあります。)

いつもの私の「あおさのり」は水洗い製法です。「佃煮用」は潮洗い製法です。

私達がアオサを始めた頃は、店頭で売ってる葉売り(いわゆる、乾燥したアオサをその姿で売ってる状態)は、潮洗いと水洗いが半々くらいでした。

その後、水洗いが主流になりましたが、
今はまた、潮洗いが増えてきました。

各製法のメリット・デメリットは、

(水洗い)
塩分ないので見た目が良い。
塩分ないので常温販売で変色が早い。
手間と塩分あるから仕入れ単価高い。
(潮洗い)
塩分あるので見た目がくすむ。
水洗いより変色が遅い。
仕入れ単価安い。

簡単に言えばこう言う事なんですが、
一番大事な視点が、もう一つ。

「乾燥のまま」使えるか?

これは凄く大切な要因だと思っています。
なのに、なぜ最近は潮洗いの葉売りが増えてきてるのか?

※あくまで、私個人の見解です。
(まず1点目は異物)
アオサは黒海苔のバラ干しと違い、葉を刻まず大きめでバラ干しします、生産方法&導入機器の都合でどうしても、異物が混ざることがあります。

最近は、チリメンにフグの稚魚が混ざってたくらいで全回収になる世の中ですから、企業さんだとソレを恐れて水洗いでも「水戻しして異物を取り除いて使用してください」と書かざるおえない。
※水洗い商品の一番の売りは「そのまま使える」が使えない。

またもう一つ大きな要因は、水洗いの各生産者によって衛生観念や生産工程の詳細が違うから、判断がつかない。
 
どうせ「水戻ししてから…」と書かないといけないなら塩洗いの方が!
これは、企業にとっては致し方ない判断ですよね。

もちろん、私も洗い〜選抜まで自分達で、しっかりやってても、どうしても異物がある時はあります。0は無理です。

しかし衛生観念だけは、私の旦那はかなり難しい(潔癖症)くらいなので、そこは信じてもらうしかないですね。

写真は、市出荷する潮洗いです。
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