那須高原こたろうファームの投稿一覧

レタス類のマルチは黒?白?

畑の準備や定植、そして収穫に大忙しとなってきた4月。
暖かくなるのを待ち遠しかったのですが、いろんな作業が一気に押し寄せてきてすでにヘトヘトな感じです(笑)

こたろうファームではサラダ向けの葉物のひとつでレタス類を結構作ってます。結構といっても専業の農家さんほどではないですよ。
とはいえ、玉レタス、リーフレタス、サニーレタス、ハンサムレッドレタス、ハンサムグリーンレタスと、今年は多少少なめの品種ではありますが5種類作ってます。

2月中旬ごろから、すでに6~7回くらい、10日から2週間おきに種まきをしています。

仕上がった苗は畑に植えるわけですが、写真をご覧ください。
左と右とではマルチの色が違います。

その前にマルチとはなにか・・・

世界大百科事典 第2版より
農作物の栽培にあたって,耕地の土壌の表面を被覆する資材のこと。またこのような被覆を行うことをマルチングmulchingといい,土壌浸食の防止,土壌水分の保持,地温の調節,雑草の抑制,土壌伝染性の病菌や泥はねからの汚染防止などを目的とする。被覆資材としては,古くから稲わら,麦わら,刈り取った牧草や野草,堆肥あるいは前作物の残渣(ざんさ)などが用いられ,敷草あるいは敷わらと呼ばれてきたが,近年はポリエチレンや塩化ビニルフィルムの利用が急速に増加している。


マルチにもいろんな種類があり、上記引用のように敷きわらとかが昔ながらのやり方ですが、正直集めるのも大変だしやりきれない。ということで市販のものを使います。

透明、グリーン、黒、銀、白などなど・・・

季節、作物によってどの色のマルチを使うか選びます。
地温(地面の温度)を考えると、
透明<グリーン<黒<銀<白
という感じでマルチの中の土の温度が変わってきます。

さて、写真に戻って、
サニーレタスは黒、今日定植したレタスは白です。

これは定植のタイミングが違うだけで、品種で分けているわけではありません。

レタスは高温に弱い作物。
夏にレタスが高い、そして品質もイマイチなものが多いと思いますが、7月から8月の高温期はなかなかいいものができない。

レタスはあまり温度が高くなると成長がとまり、トウ立ち始めます。
トウ立ち菜は菜花として販売することもありますが、レタスのトウ立ち菜はびっくりするぐらい苦くて、とても食べられたものではありません(笑)

というわけで暑くなりすぎるのを少しでも抑えるために、4月か5月からは白マルチを使います。

それでも7月とか8月は栽培が厳しいです。
群馬などの高冷地、標高800とか1000メートルの地域でしかそれなりのものが仕上がりません。

過去何回か挑戦しましたがことごとく失敗。
いずれなんとかしたいとは思っていますけど、いつになることやら・・・

夏に強い品種を使い、地温をなるべく抑える工夫をしています。
那須高原でできたレタスはおかげさまでおいしいとのお声をたくさんいただいています。

真夏は正直むずかしいので販売できませんが、できるかぎり皆さんのおてもとにお届けできるようがんばります。

朝もやの中、早朝収穫したレタス、ぜひお楽しみください。
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「イタリアンパセリ」と「フレンチパセリ」

パセリというと、ギザギザの葉がカールしたような感じのものが一般的。料理の付け合せでよく出てきますが、どうも端に追いやられて残されるイメージ。

飲食店ではよく使われる割に人気野菜とはとても言い難いです。

あの独特の香りと苦味でさけられるのかなと思いますが、単なる飾りとしか認識されてないような気もします。

こたろうファームではパセリも作ってますが、形が平べったいイタリアンパセリも。

見た感じパクチーやせりとも似ています。
細めの茎の先に葉がついているイメージ。

パセリもイタリアンパセリも、そしてパクチーもせりも「セリ科」
似てるのも納得ですよね。

さてこのイタリアンパセリ、レストラン需要が高い野菜です。
パセリより苦味・えぐみが強くなく、茎もやわらかいため非常に食べやすく、それでいて自己主張してくれる味です。

サラダにちぎってちらしたり、カルパッチョやマリネに添えたり、肉料理や魚料理と一緒に食べたり。オイルパスタにどっさりのせるとおいしいらしいです(まだ試したことないですが)。

万能な使われ方しますよね。形もかわいいので、うまくお皿に添えることができれば素敵な飾りになります。
もちろん食べられる飾り。ちょっとおしゃれな一皿になるかと。

似た名前のものに「フレンチパセリ」というのがあります。
イタリアンとフレンチ、何が違うの?というところですが、このフレンチパセリは「チャービル」「セルフィーユ」とも呼ばれています。
チャービルは英語名、セルフィーユはフランス語名。

こちらもセリ科ですが、属が違います。
パセリ・イタリアンパセリ=オランダゼリ属
フレンチパセリ=シャク属

シャク属といっても芍薬(しゃくやく)ではありません。芍薬はボタン科です。

生物学的な説明されても、じゃぁ味はどうなの?というところですよね。

フレンチパセリは「美食家のパセリ」とも言われ、イタリアンパセリより葉のギザギザが細かく多いです。

味は?
ごめんなさい、大きな違いは正直わかりません。食べたことはありますが、こたろうファームでは作ってないので、比較しようがない。

というわけで、今年もイタリアンパセリは作っていますが、フレンチパセリも挑戦してみます。

日本のパセリも作るので、うまくいけば3種類。
パセリの食べ比べもおもしろいかもしれません。

うまくいくかどうか、皆様にお届けできるかどうか、乞うご期待(笑)
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ハーブも作っています「ディル」

野菜のみならず、ハーブもいろいろ栽培しています。
料理をする上でかかせない食材のひとつかもしれません。

とはいえ、ハーブ屋さんみたいにたくさんあるわけでもなく、比較的問い合わせの多いものや、おすすめしたいハーブを作っているという感じ。

ハーブ単独で買う方って限られていて、でもそういうご要望にもなるべくお応えしたいところ。
正直、ハーブ栽培はそれほど得意ではないです。
言ってみれば雑草みたいなものですから(笑)、さほど難しくなさそうですけどね。とはいえ、病気にもかかるし、虫もつきます。

さて、今回ご紹介するのは「ディル」
柑橘のようなさわやかな香りがするハーブです。
和名「イノンド」
いや、なにその和名。どうやらスペイン語の「イネルド(eneldo)」から来ているようです。

セリ科のハーブで、魚のマリネなどにちらしてある、糸状の葉です。
フェンネルと見た目が似ていますが、属が違い、もちろん香りも違います。
※セリ科◯◯属のこと。ディルは「イノンド属」、フェンネルは「ウイキョウ属」

セリ科の作物ってどんなのがあるかご存知ですか?

よくみなさんが食べる「にんじん」はセリ科です。
せりもそうだし、パセリ、セロリ、ミツバ、そしてコリアンダー(パクチー)もセリ科です。

どれをとっても、それぞれ独特の味、香りがあります。
そのあたりがセリ科たる所以なのかなと思ったり。

ディルを買うってこと、なかなかないかと思います。
買ったところで使い方が、という問題もありそう。

ディルの形が糸状できれいなので、穂先をちょっと切ってサラダに添えたり、肉料理に添えたりするのもおすすめです。

一番のおすすめはマリネでしょうか。魚介類をマリネにするときに、ディルをちぎって一緒にいれると、臭み消しにもなり、爽やかな香りがひろがります。

そんなにたくさんは必要ないかもしれませんが、とはいえ、ちょっとだけあると、変化が楽しめますよね。

コップに水をいれて挿しておいたり、濡れたキッチンペーパーでつつんで袋に入れ冷蔵庫で保管。とはいえ生鮮食品。だんだん味も香りもぬけてきますのでなるべく早くつかってください。

とはいえ、あまってしまいそうなときは、レンチンでドライディルに。
卵料理やスープにちらしてもいいかと思います。

ディルは秋に種まきして、春から収穫します。
春まきもできますが、あまり大きく育ちません。

実は昨年の秋に定植したもの、冬の寒さで枯らしてしまったので、春にまきなおしています。

今日定植したばかりです。

収穫は5月半ばからできるかと。

同じセリ科の仲間、イタリアンパセリも今日定植しました。
すこしずつですが、取り扱うハーブの種類も増やしていこうかとおもっています。

うまくいってたくさん取れるようなら、オンラインでハーブ詰め合わせ的な販売もかんがえているので、首をなが~~~くしてお待ち下さい。

ああ、魚介のマリネが食べたい・・・
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「ルッコラの花」は白い?

最近のこたろうファームの人気野菜のひとつがルッコラ。
実を言うと、数年前までルッコラ単品で販売所に並べても、そんなに売れなませんでした。
個人的にスキということもありずっと作って入るんですが、なぜか昨年あたりから急に単品でも飛ぶように売れるようになりました。

原因は正直わかっていませんが、ルッコラのおいしさを販売担当Yokoさんが、地道に伝え続けた結果なのかなと思ってます。

さてさて、そのルッコラ、アブラナ科の野菜です。
ふだんみなさんがよく食べてらっしゃるキャベツ、小松菜、水菜、かぶ、大根なども全部アブラナ科。ここのところイチオシの人気野菜のプチヴェールもアブラナ科です。

アブラナ科の野菜は越冬して花を咲かせますが、ほぼ黄色の花です。
菜の花畑、あのイメージです。

この黄色い花が一面に咲いているのを見かけると本当に春がきたんだなと思います。

地域にもよりますが、これが見れる時期ってせいぜい2週間くらいかな?
那須高原あたりはこれからです。あっ、桜の開花時期とほぼ一緒かもしれない。

話をもとに戻して・・・

同じアブラナ科でも、ルッコラは白い花を咲かせます。
1枚目の写真がルッコラの花です。

緑のルッコラの中にちょっとだけ散らすと素敵な一皿になります。
これはトルティーヤ生地をピザ生地がわりにしたもの。たっぷりとのせたルッコラとルッコラの花をちらしてみました。

こたろうファームでは、販売所に咲いてしまった菜の花を飾ってます。
これはお持ち帰り自由。

その時に畑で咲いている菜の花を1~2種程度。
もちろんまるごと食べることもできますし、お花だけ料理に使っていただいてもかまいません。

咲いた花はなかなか輸送には向かないので、こたろうファームの直売所にいらした方のみへの案内となってします。

野菜のお花はその野菜の味がします。
ぜひお持ち帰りいただいて、いろいろ試してくださいね。
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