那須高原こたろうファームの投稿一覧

同時進行で種まきや苗作りをやり続けるカオス状態

育苗ハウスというのを農家は持っている場合が多いです。
作物を育てる前段階で「苗」を育てるためのビニールハウス。
このハウスで苗を作って、畑に植えたり、米の場合は田んぼに植えたりします。

お米の農家さんは、今時期種まきの時期。みなさんご存知だと思いますが、田んぼに種は直接まいていないですよね。
稲の「苗」を田んぼに植えています。あれはお米からできた苗。

育苗ハウスの中で、育苗箱と土を使って苗を作ってます。
それが出来上がったら田植機で田んぼに「田植え」をしてききます。

キャベツやレタスも苗を作ります。

なぜ苗を作るのか・・・
直接畑に種をまくことも可能ですが、自然相手だと不安定。
どういうことか?

種をまいても突然の大雨で流されたり、発芽して早々に虫に食べられたり、鳥にいたずらされたり。そして発芽の時期が揃わない。
揃わないとどうなるかというと、収穫するときに収穫するものを選別しながら収穫しなければならなくなる。
こちらは仕上がってるけど、隣はまだ、その向こうはあと1日くらい?そっちはもう取り遅れかも、みたいなことになるわけです。

出来上がったら端からどんどん収穫するのが一番いいですよね。

そのために風雨にさらされない育苗ハウスでしっかりとした揃いのいい苗を作るわけです。

普通は1種類のみの育苗
一般的な農家であれば、せいぜい数種類ぐらいの育苗。
※育苗・・・苗を育てること

普通じゃない(笑)、とはいえ最近よく聞くようにはなりましたが、多品種、多品目農家は、同時期にいろんな種類の苗が育苗ハウスにあります。

現在こたろうファームの育苗ハウスにある苗を全部上げてみると・・・

レタス、サニーレタス、リーフレタス、ハンサムレッドレタス、ハンサムグリーンレタス、みさきキャベツ、ロマネスコ、カリフローレ、スティックセニョール、アグレッティ、アレッタ、ディル、イタリアンパセリ、アーティホーク、ルバーブ、四葉きゅうり、ロロンかぼちゃ、ほっこりかぼちゃ、バターナッツ、おもちゃかぼちゃ、ハロウィンかぼちゃ、ズッキーニ緑と黄色、UFOズッキーニ、しましまズッキーニ、スナップエンドウ、スイスチャード3色、フィレンツェなす、みずなす、長なす、白なす、ハバネロ、ハラペーニョ、万願寺とうがらし、パプリカ赤・橙・黄色、ローズマリー、そしてトマト20種くらい、などなど・・・

相当カオスです(笑)

時間をおいて同じ品種を種まきしてさらにカオス状態
レタスやキャベツなどは1~2週間おきに同じものを種まきします。なぜかというと続けて収穫するためです。

これがさらなるカオス状態になっているわけです。

例えばレタスの場合は、夏前であれば収穫適期はだいたい5日程度。
うちの場合はゆるめの結球から収穫するので長めの期間になります。とはいえ10日が限度で、できれば7日以内。

この収穫適期は春だともうちょっと長め、もっとあたたかくなってくると短くなります。

種まきから畑への定植までだいたい1ヶ月なので、現在育苗ハウスには3回分のレタスがあります。

同じようにキャベツやカリフローレなどもそうです。

トマトなどは1回だけの種まき育苗
果菜類(かさいるい)と呼ばれるトマトやなす、ピーマン類は1回だけの種まきです。

一度苗を定植すれば、しばらく収穫できるので、同じなすを何度も時間をおいて種まきする必要はありません。
もしあるとすれば、夏作る品種と冬に作る品種で分けるくらいですね。

果菜類は育苗期間が長く、2ヶ月程度はかかるものが多いです。
レタス類は長くても1ヶ月程度なので、それと比べると時間もかかるし手間もかかります。

でも、この育苗段階でしっかりとしたいい苗を作っておくと、あとの管理作業がずいぶんと楽になります。
「苗半作」といいますが、良い「苗」を作ることでその作柄の半分は終わったようなものです。

ちょっと話がそれました(笑)

一見カオスですが・・・
さんざんカオス状態と言っておきながらなんだよ、という感じではありますが(笑)
一見カオスではありますが、一応、一応ですよ、計画的に種まきした結果が、これだけの種類の並んでいる育苗ハウスになっています。

写真はごく一部ですが、全体像はもう少しまいた種が発芽して大きくなってからご紹介します。今は苗も小さく、それこそなにがなんだかわからない状態なので。

昨日畑にレタス、キャベツを植えました。今日の雨は恵みの雨です。先日まいた種、昨日の定植にとって、水は必要で。どしゃぶりにならないレベルのしとしと降る雨は大歓迎。

発芽も促され、定植した苗もどんどん根っこがのびて大きくなってくるかと。

先日3反歩を埋めたお話をしましたが、この畑、おそらく2週間から3週間するとまったく違う顔になっているかと思います。

ワクワクする畑、写真ものせますが、近くにいらした際にはのぞいてっってくださいね。
コメント(0)
収穫中に次の苗の注文「プチヴェール」

現在収穫中のプチヴェール。
こたろうファームの定番、そして人気野菜のひとつです。

このあたりは関東とはいえ、山沿いでほぼ東北。、寒さがそれなりにあるお陰で、野菜の味自体が濃く出るようです。

そんな気候で育っているプチヴェール。
もうすぐトウ立ちして菜の花になりそうです。すでに一部は菜の花となっていますけど。

今収穫しているプチヴェール、実は昨年の7月に畑に植えてます。
予定では11月下旬から12月にかなり収穫するつもりでしたが、どうやらもうちょっと早めに植えないとダメだったようで、昨年の年末まではあまり収穫できませんでした。

逆にそのおかげといいますが、この時期にたくさん収穫できているという、結果良かったんですが、なんか微妙な感じです。

7月に植えて遅かったので、今年は6月に定植します。

つまり・・・

今現在、昨年の7月に植えたものを収穫しているのに、今年の6月の苗を注文するという(笑)

先行投資ではありますが、あまりに栽培期間が長い。
レタスやキャベツなどは2~3ヶ月で収穫できます。

トマトは種まいてから3ヶ月で収穫開始。

葉物は夏であれば3週間、春先でも1ヶ月強あればなんとかなります。

それに比べてプチヴェールときたら・・・

でも、食べておいしいし、作って楽しいし、お客様もものすごく喜んでいただけます。

そんなプチヴェール、予想以上に収穫できているので、通販でも販売始めました。「食べチョク」でのみ販売です。

https://www.tabechoku.com/products/126730

ぜひお試しくださいね。

那須高原は明日(3月5日)は一日雨予報。先日まいた葉物や定植したレタス類がどんどんそだってくると思います。

乞うご期待!!!

プチヴェールもよろしくお願いします!!!
コメント(0)
3反歩の畑にもいろいろ

寒さが厳しかったせいで遅れ気味だった畑仕事。
ようやく3反歩の畑にいろいろ植えたり種をまいたりして埋まりました。

3反歩と言われてもピンとこないですよね。
1反歩=300坪=1000平米
東京ドームは4.7ヘクタール=47反歩

えっ?ますますわからない?

学校にもよりますが、25mプールが100坪。
1反歩=25mプール3つ分
3反歩=25mプール9つ分

なんとなく想像つきましたか?

ここには20種以上の野菜があります
この3反歩にある野菜は昨年植えたもの、今年植えたものいろいろ。

・プチヴェール3色(昨年6月定植)
・かぶ(昨年10月種まき)
・白菜(昨年10月定植)
・小松菜・チンゲン菜・ターツァイ(昨年9~10月種まき)
・カーボロネロ、ケール(昨年9月種まき)
・ほうれん草、ちぢみほうれん草(昨年9月種まき)

ほうれん草とプチヴェールは収穫中。
それ以外は菜の花収穫中のものと、菜の花まちです。
チンゲン菜、ターツァイ、かぶは絶賛菜の花収穫中。
来週頃から白菜と小松菜、プチヴェールあたりの予定。

菜の花の収穫が終わったら片付け。GW明けごろかな?

そして、今年の3月から定植したもの種まきしたもの。

キャベツ、とんがりキャベツ、アレッタ、サニーレタス、リーフレタス、レタス、ケール2色、かぶ、あやめ雪かぶ、赤かぶ、ラディッシュ、サラダ水菜、紅水菜、レッドリアスからし菜、ルッコラ、レッドパクチョイ、紫小松菜、にんじん、スティックにんじん4色、チコリ、小松菜、チンゲン菜、ほうれん草

発芽したばかり、種まきしたばかり、定植したばかりなのでまだまだ土ばかりが見えてますが、あと2週間もすると少しずつ成長している野菜が一面にひろがってるかと思います。

いくつかの野菜は時期をずらして種まき
実は、サラダ向け葉物は2回に分けてまいています。
1回目が3月17日。

このときは、サラダ水菜、レッドリアスからし菜、ルッコラ、小松菜、レッドパクチョイ、紅水菜、小松菜、チンゲン菜、あやめ雪かぶ、ラディッシュあたりを。そしてにんじんいろいろ。

そして今日は上記にんじん以外のものを再度まいてます。
おおよそ2週間ずらして。

こたろうファームでは葉物は小さめのものから収穫します。
1回目にまいたものは、予定では4月15日ごろから小さめで。
徐々に大きくなってきて、、、

2回めにまいたものはGW頃から小さめで。
この段階で、1回目のものは普通サイズかそれより若干小さい程度。

売り方によってサイズを変えて
お客様のご要望によって、販売所で売る場合は組み合わせによって、普通サイズと小さめサイズを使い分けます。

レストランやホテルなどではどちらかというと小さめが好まれます。
どういった需要があるかはまた別途noteに書きますね。

少しずつ、時期をずらして、そして同じ時期に収穫するものはなるべくまとまった場所に、そんな風にして多品種栽培してます。

終わったところは即耕して、別なものを植えたり種をまいたり・・・

やってもやっても終わりの見えない農繁期はもうすぐ目の前のようです(笑)

いろんな作物が育っている畑の様子は、またお知らせいたしますね。
コメント(0)
「プチヴェール」も菜の花に

何度も登場している「プチヴェール」
とにかくおすすめなんです。おいしいんです。

芽キャベツとケールの交配種。
緑、赤、白の3色。
比較的歴史の浅い野菜。
ケールの味を多少残して入るものの、クセもなく、ほんのり甘い。
あまり火を通しすぎるより、さっと湯がくぐらいがおすすめです。

どうなんでしょう。作っているのでわかりませんが、まだまだ知られていない野菜だと思います。
うちの販売所に来ていただくお客様でも知らない方もまだいらっしゃるようです。

種は販売していないので、苗を購入するところから始まります。

那須高原は寒い地域なので6月に畑に植えます(定植)。
あたたかい地域ならもっと遅くてもOK。

実は6月に植えても、年内はあまり収穫できない場合もあります。
そう、寒さ次第です。
昨年は急激に冷え込んだので年内はあまり収穫できませんでした。

収穫できなかったらどうなるか・・・

後片付けなどせず、春までそのままにしておきます。

すると3月に入ったくらいから少しずつ大きくなってきて、最初はプチヴェールとして収穫できるようになります。
今現在のこたろうファームのプチヴェールがそんな状態です。

プチヴェールとして収穫って変な言い方ですよね(笑)
プチヴェール栽培しているのに。

白菜や小松菜などと同じように、越冬すると、子孫を残そうと花芽がつきます。トウ立ちと言います。

そう、プチヴェールも菜の花になるんです。

一部のプチヴェールはすでに菜の花になってますが、来週くらいまではおそらくトウ立ちする前のプチヴェールとして収穫できそうです。

菜の花の味は?
ほんのり甘いプチヴェールの味はそのままに、菜の花らしいちょっとした苦いがあります。まさしく春の味です。
苦味といってもほんのりなので、かえっておいしいくらいです。

食べるときは、さっと茹でてください。
ゆですぎてくたくたになると、歯ごたえも残らず、プチヴェールらしさが失われます。もちろんお好みなのでじっくり湯がいてもいいですが、できれば短めの時間で。

オリーブオイルで炒めるのもおすすめ。

とにかく火を通しすぎないことです。

さてさて、こたろうファームではいろんな菜の花がどんどん出始めています。

すでに販売中のものは「かぶ」「チンゲン菜」「ターツァイ」「ルッコラ」

これから「白菜」「プチヴェール」「カーボロネロ」「大根」あたりが登場予定。

この時期にしか楽しめないいろんな野菜の菜の花。
店頭で見つけたら即買いがおすすめです!
コメント(0)
「セルバチコ」が春を迎えました!

昨年の夏の終りに植えて、しばらく収穫したあと寒さにあたって枯れたセルバチコ。ようやく新しい葉が出始めました。
タイトルの写真、まわりの茶色い枯れた葉が昨年の残っていた葉が枯れたもの。真ん中の緑色の部分が今年生えてきた葉です。

以前セルバチコを紹介してますので、ご興味あるかたはこちらから・・・

https://note.com/kotarofarm/n/ne542a21830e1

そう、「ワイルドルッコラ」とも呼ばれるセルバチコ。ワイルドなルッコラの味がします(笑)

さて、枯れたのに復活したセルバチコですが、なぜか、、、
宿根草(しゅっこんそう)だから。

種から育てるんですが、しっかり根付けば毎年収穫できます。

よく知られている野菜の宿根草は、「アスパラガス」
ふき、ふきのとう、行者にんにく、うるい、わらび、ぜんまい・・・

あ、春の山菜は宿根草か。

多年草と何が違うの?と、調べてみると、地上部が枯れないものが多年草、一度枯れて復活するものが宿根草とのこと。

ただ、地域により多年草でも地上部が枯れてしまうこともあります。
多年草の代表はミント。那須高原では冬は枯れてしまいます。なので宿根草かな?とも思いましたが、どうやら多年草のようです。
※間違っていたらごめんなさい。

さて、このセルバチコですが、まだまだ小さいです。出てきた葉で大きいものでも10センチ程度で、葉の幅も狭いのでこぶり。

レストランさんでは需要があるサイズですが、いかんせんまだ量がとれないので、販売までにはいたりません。

味はセルバチコらしく、ごまの香り、辛みとも強めですが、冬越しの甘みもあり、とっつきやすい味わい。この味は5月ぐらいまでかな。多少辛みは強くなってきますが。

この時期超えると辛みだけが強くなり、慣れないと食べにくいかもしれません。でも、この強烈な辛みがセルバチコの魅力なんですけどね。

味が味だけに、なかなか通常の野菜セットに入れるのが難しいところです。でも今シーズンから野菜セットもいくつかバージョンを準備する予定なので、その中のどれかにはこうした「強烈な味」の野菜を入れようかと思ってます。

セルバチコ以外だと、からし菜やわさび菜あたり。ただ、強烈な味だけだとよほどのマニアでもなければ喜ばれないと思うので、野菜セットの半分とか3分の1をそうした野菜にしたセットかなと考えています。

お楽しみに!
コメント(0)

この投稿をした生産者