サップグリーン農場の投稿一覧

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皆さん、こんにちは!
さぁ、また今回も期間限定品の終了日が近づいてきました。

せっかくなのでこの機会に卵の価格をどのように決めているのか、サップグリーン農場の考えをお伝えしようと思います。

最近は鳥インフルエンザの影響で変化が見られますが、スーパーの特売日なら10個パックが99円なんてことが当たり前。特売日以外でも1個当たり15円〜20円が相場でしょうか。
実際に鶏を飼われている方ならその値段に大きな疑問を抱かれたことがあるはずですが、長きに亘って『物価の優等生』と言われるほど値段が変わらずに一年中いつでも買えるものであるわけですね。

牛の場合でも牛乳用の牛や牛肉用の牛がいるように畜産の現場には需要に応じた生態が、多種多様なスタイルで飼養されていますよね。
私たちサップグリーン農場も小規模ではありますが、生命を扱うことを生業としています。鶏を飼い始めるまでは皆さんと同じように卵は安くいつでも買えるものと思っていました。

その卵を産んでいる養鶏場の鶏について調べてみると、すべて生まれてから2年以内に殺されていること、人間が卵を得るためだけに品種改良という不自然なことをやってきたこと、どんなどんな飼い方をしているかなど・・・。
知れば知るほど数十万、数百万という鶏が今日も苦しみと痛みの中に生きていること。噂だけであってほしいと願いながらそんな現実にとても大きなショックと疑問を感じたのです。

そんなことまでして卵を売らないといけないのか。
そんな卵を人々は栄養があると信じて食べてきたのか。
人間って何様なんだ!と気がつくと涙が溢れることもありました。

この100年、世の中は変貌を遂げ、本当に便利で華やかな時代になったのはわかります。アナログは古い、最新デジタルの技術で管理も自動化が当たり前。そして、気づけば・・・

『心』がどこにあるのか。と、探してる瞬間ってありません?

(偉そうにそんなことを投げかける私自身、そんなことで大失敗をした経験があるんです。)

サップグリーン農場がやっている養鶏は、周囲の大自然と全ての生き物、もちろん卵を産んでくれる鶏とそうでない鶏たち、森の木や草花、雑草。すべてに愛情を注いでいるつもりです。

200羽に満たない鶏の中には約30羽の引退グループもいます。産卵のピークを過ぎ、養鶏場ではとっくに廃棄処分されるいわゆる「廃鶏」ですが、いい卵を産んできてくれた鶏たちをこちらの都合で殺すことがどうしてもできません。現役選手と同じものを食べ、寒い冬を乗り越えるために最善の環境を整える・・・とはいえ、彼女たちを養うことも大変です。
餌づくりの労力、環境整備の手間にこれからの季節は飼養管理のための除雪、、、。
引退鶏が増えれば増えるほど、大変になりますからいつまでも続けられない可能性も否めませんが、ただ卵を安くする目的でその生命を終わらせることは考えられないのです。

私たちの養鶏は、関西人オヤジのコミュニケーション養鶏です。^ ^
毎朝「おはよう!今日も元気?」
卵を集める時は、「いい卵を産めたね〜。ありがとう〜。」
表情や行動を見ながら「どないしたん?具合いでも悪いん?」・・・

出かける時は、鶏たちに「ちょっと出かけてくるよ〜。」は忘れたことがないかも。家の鍵は忘れても。笑

卵の価格の話なのに脱線寸前ですが、鶏を飼う上で1羽にかける管理をどれだけ大事にしているかということを卵の価格に反映しているということでご理解をいただきたいと思っています。

もちろん鶏に飼い主よりもいいものを食べさせたり、冬場は日射時間を補うように照明器具を点けたり、鶏たちが過ごす環境はとても大事だけれど、それ以上にどれぐらい個別の健康チェックをしているか、ですね。
名前は付いてない子が多いですが、160羽以上の鶏をすべて見分けて声をかけながら健康チェックをしてるといえば驚かれるかもしれませんね。

期間限定価格品のラインナップについて、期間をすぎるとどうなるか、ご心配されてる方もおられるかもしれませんが、このままの価格で継続できるかどうか、悩んでおります、、、。
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今年の始め、1月と2月に孵った鶏たちがみんな毎日産んでいます!というと鶏を飼っていない方からすると「???」となるかもしれませんね。
雌鶏は毎日、卵を産んで当たり前。自分も以前はそう思い込んでいました。

サップグリーン農場の特徴のひとつとして、産卵するための(そのためだけに開発された)配合飼料を一切与えていません。
理由は保存料や残留農薬、抗生物質やビタミン剤など余計なものが多く含まれているからです。そこを妥協できると手間が省けて安く済むと言うことになるんですけど、無理に産ませることで鶏の体にとって負担となってはいけないと考えてから今もなお試行錯誤が続いているということになります。

卵を産むということがどういうことか。
オスと交配することでひよこが産まれる。つまり次の世代へ生命がつながるということです。でも、サップグリーン農場には烏骨鶏を除いてオスはいません。それなのにメスは卵を産むわけです。
案外、それと同じようには考える方は少ないのですが、鶏の産卵は、ヒトの女性でいうと生理(月経)と同じことなんです。ヒトが月に一度なのに対して毎日という周期ということなんですよね。正確には25時間とか、24時間ぴったりではないようですが。

いかに大切なサイクルなのか。少し理解いただけたでしょうか?
負担なく産卵させてあげる環境、飼料。すべて整わせるためには常に隅々まで観察することが本当に大事で、変なおじさんと思われようが鶏とのコミュニケーション、とくに「今日もいい卵を埋めたね。よく頑張ったね。」と褒めてあげることが大切なんです。
言葉を理解していなくても飼い主の精神状態やそこから発する波長なんてものからなのか、鶏はとてもよく私たちを知っています。
美しい卵がたくさん産まれているのを見ると、心が癒されましてね。飼料づくりの疲れも一気に吹き飛んでいくんですよね。。。

さらにここ数日は、タイトル通り産卵率100%・・・。
平飼いや自然養鶏では概ね60〜75%が一般的な数字なんですが、いよいよみぞれが雪に変わるような時季なのに全員産んでるということです。

私たちは消費される皆さんの健康を願い、それが日本の元気につながることを信じごまかすことなく正しいことを実践しようと探究を重ねてきました。
卵を利用いただいてる方からのコメントに励まされ、利益は大事だけれどそれ以上のものをお返しいただいてることに感謝の毎日なんです。
そこにこの子達がみんな産んでくれているなんて、、、本当に報われる思いです。

あ。もちろん、気は抜けませんけどね。^ ^
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今シーズンも残念ながら鳥インフルエンザが各地で感染拡大しています。
私たちサップグリーン農場も鶏がいるエリアや鶏舎などを『衛生管理区域』と定めて、その中にウィルスを持ち込まない、持ち込ませない対処を徹底しています。

いろんなところでお伝えしておりますが、自然養鶏というものは人が鶏を飼う時点で自然ではないということが言えますよね。つまり人工的な自然による養鶏なのか、自然に近い形での養鶏なのか、実際のところは農場のやり方によって大きく違いがあると思っています。
平飼いスタイルで、1羽あたりの飼養面積が広ければそれだけで「平飼い」と認められているけど、安価な配合飼料を食べていていいのか、とか。
もちろんビジネスとして循環させないといけない現実はあるんですが、消費者として見えない部分がたくさんあると思いませんか?

鳥インフルエンザもうちには関係ないという養鶏場もたくさんあるように思っています。残念ながら平飼いや放し飼いによる自然養鶏スタイルを行なっている農場ほど、しっかりとした対策はされていないと感じます。

「うちは消毒なんてしないよ。だって自然にいる鳥は消毒しないでしょ。」

そういう農場もあるけれど、実際に鳥インフルエンザで野鳥が死んでるし、野池や湖水からウィルスが検出されているわけです。

もちろん飼料など口に入れるものや環境で鶏の免疫力を高めることは重要です。でもそれだけで安心できないとなると対策は必要だと私たちは考えています。

アニマルウェルフェアや福祉養鶏という言葉は、「家畜や家禽の感情を大切にストレスのない飼育をする。」ということではあるのですが、どんなスタイルにしても飼い主のエゴを押し付けてはいけませんし、彼女たちが産んでくれた良質な卵を安心してご利用いただくために万全を期して対策しています。

新型コロナで消毒への意識が高まったので遊びに来られるお客様にも手指靴底の消毒などのお願いがしやすくなったという皮肉もありますが、鳥インフルエンザも含め、鶏もヒトも免疫力でウィルスを近寄らせない。そういう時代が来て欲しい!そのためのビタミン卵を!という願いから今日も発酵飼料作りに精を出しますよ〜!!^ ^
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雪国あるあるというものかもしれませんが、季節がはっきりと変わる瞬間があります。

「あ。今から冬だ!」みたいな。。。

それまでに今年はなんとか冬支度を終え、鶏たちは籾殻プールでの平飼いスタイルに転向できました。


季節の変わり目。気温の変化と飼養環境の変化が重なることは、本当は避けたいことです。
それは鶏たちのフィジカルとメンタルに少なからず影響があって、大問題となる悪癖の起点にもなりかねないからです。
悪癖というのは文字通りですが、卵を食べてしまう「食卵」を始め、産卵で出血したお尻をほかの鶏がみんなで突いてしまう「尻突き」など、鶏の命に関わる問題もあります。

平飼い養鶏の皆さんを始め、私たちアニマルウェルフェアとしての養鶏をしている者は、日々そんな管理をしているんです。
逆にバタリーケージでの飼育となる大型養鶏場では、鶏どうしの接触がないためそのような心配がないということになるんですが、接触がないために秩序ある鶏社会を構築させてやれないという最大のデメリットがあるわけです。簡単に言うと喧嘩ができない、順位をつけられない、統率係のリーダーが決められないということです。

猿の群れのボス猿といえば、なんとなくイメージができるかと思いますが、鶏のリーダーも似ているように思いますが、そのような鶏の行動についても次回以降、お伝えしてゆこうかなぁと思います。

話は戻りますが、平飼い鶏舎に移動した鶏たちは、非常に落ち着いていて穏やかに過ごしています。
国産卵用種(もみじ卵・さくら卵・ひすい卵)はすでに引退組なのですが、まだ産んでくれる子がいます。
烏骨鶏は、ベテラン母鶏軍団とキャピキャピ1年生ギャル鶏軍団、それに愛玩用バンタムが同棲していますが、まるでトムとジェリーのように仲良く喧嘩して楽しそうです。ギャル鶏軍団は22羽いますが、5、6羽が産卵を開始しています。
もしかしたら春までにここで雛が孵るかもしれませんので、環境を整えてあげたいと思っています。
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