子供時代、なす漬けを食べた記憶がない。食卓にはあったのだろうが、口に合わなかったのだろう。
それから20年、妻の実家では家族の分まで私が食べた。酸味が美味しかった。
魚沼にUターンしてからも、父のなす漬けはあまり食べていない。あんまり口に合わなかった。
そうそう蛇足だけれど「つたえおばあちゃんのなす漬け」が商品名だけれど、お客様が「つたえさんのなす漬け」と呼んでいたのでそうなった。実は父が漬けていた。
10年前引き継いだが、私には苦いだけだった。食べても美味しくない。変えることに迷ったが自分が食べれないまま、続けるのは違う。と思って毎年少しずつ変えた。今はうまいなすのときは、パクパク食べる。
近くのイベントでは、一個配りをした。一個食べ切るのには時間がかかるから、お客様の声もきける。今年も間違っていないと確信できる日だ。
最後の調整は、隠し味の酢とみりんの隠し具合。最初から比べるとどちらも、4分の1におさまった。
そしてこのなす漬けは農家にこそ、食べて欲しい。加工を考えている方に試して欲しいと思っている。どこでも初めからそれなりに売れると思う。