空洞庵の投稿一覧

5月になりました。新茶の知らせがあちらこちらから聞こえてくるようになりましたね。


梅ヶ島のやぶきたは手摘みが始まっています。

そんななか空洞庵(在来茶畑広げ隊)は「お茶摘み!」ではなく「草取り!」をしてまいりました。

初夏になり、成長するのはお茶だけではありません。雑草も日照権をわれ先にと、ものすごい勢いで成長しています。


みてください(写真1枚目)!せっかくきれいさっぱりした放棄茶園がこのとおり。雑草(わらび?)に覆われています。

4月に草取りをしたのにこの状態。そのときの1枚(写真2枚目)

全然違う景色。わらびの躍動のすさまじさに、もう畏怖です。

これを新茶が終わるまで放置してまうと、再び人の入る隙間がなくなってしまうので、1日半かけてひたすら草を取りました。

もちろん除草剤は使用しないため、人海戦術です。

わらびは地下茎というものがあり、それごと抜かないとまたすぐに生えてきます。

しかしこの量、地下茎ごと抜いていると新茶の時期が終わってしまうので、とりあえず茶の木より背の高いものにターゲットを絞って、抜きまくりました。

結果、このとおり(写真3枚目)。

ふたたび綺麗さっぱりしましたが、木の根元や地中には、雑草予備軍が沢山いることと思います。

雑草の力は本当にすさまじく、もう完全に取りきることはあきらめました。

雑草とうまく共存していく道を歩もうと思います。

作業後の若者二人(写真4枚目)。お疲れさまでした。木陰で寝そべるのは最高だよね。
ご協力ありがとうございました!

そしてこの復活中の畑にも新芽が少し(写真5枚目)。摘める日が楽しみです。
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みなさんこんにちは。久しぶりの更新になってしまいました。


新茶の知らせが各地から聞こえますが、梅ヶ島はまだまだです。

今日は朝から小雨、あいにくの天気ですが、お客様から「白茶がのみたい!」とご要望をいただき、白茶づくりをしました。

(煎茶の場合、雨の日はお茶摘みはしません。雨露があると蒸しの工程がうまくできないからです。
 白茶の場合は、摘んだ後は自然乾燥のため、そんな悪影響はないだろうと、お茶摘みを決行しました。)

白茶は中国茶の一種です。(写真一枚目)
白茶と一言にまとめても、実はいろいろなものがあるそう。白茶、奥が深そうです。

写真の白茶は中国のものです。とてもミル芽です。こんなに小さいのに、綺麗に摘んであって、さすが本場中国!尊敬です。

写真の様に小さい芽は、芽が欠けないように摘むのが難しいのです。
またひとつひとつが小さいので摘んでも摘んでも、量がまとまらず、根気のいる仕事になります。

今日は”ボサッ木”と呼んでいるお茶の木から、摘みました。もちろん、在来です。

これは茶畑とは違って、人の手で整形されていない自然のままのお茶の木のことです。

形だけでなく、農薬や肥料などの諸々の手入れもされていません。




2人で3時間ほど手摘みをしました。


どんな白茶になるんでしょう。ワクワクドキドキです。

こんなお茶を作ってほしい!など、リクエストがありましたら、是非ご連絡ください。

出来る限りお応えしたいと思います。

5月、晴れますように。
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みなさん、おまたせしました~。


在来茶畑広げ隊~梅ヶ島篇・2・3日目~でございます~。

前回のあらすじ。
荒れた畑は茶の木が伸び放題なため、畑の中の道が塞がれてしまっています。「道、どこやねん!」って感じです。
1日目はそのボーボーになってしまったお茶の木を切り、何とか道を作りました。

ちょっとわかりにくいですが、道ができているんです!

2日目は、まだ背の高い茶の木を、腰くらいに低くしてきました。

この日は、孤軍奮闘です!

背も低くなって道が分かりやすくなりましたね!

あとは夏に雑草天国にならないように、雑草を引っこ抜くのみです。(お手伝いさん絶賛募集中です。)

そして3日目、この日は違う場所の荒れた在来茶畑を手入れしてきました。

場所はなんと梅ヶ島の桜の名所のすぐ横!お茶と桜の2ショットがたのしみです。

こちらは半日程度でさっくり終わりました。手伝ってくださった小泉さんありがとうございます。

空洞庵に畑を任せてくださる主の方にも感謝です。

手前が手入れした畑で、奥は別の方の畑です。

この在来茶畑は、2020年5月ころから荒れてしまったそうです。

今年の新茶でおよそ2年。もともと農薬は使ってないようでしたが、肥料は使用していたようです。

「今年は新芽が摘めそう!」ということですが、販売するかは飲んでみてから決めます。

もちろん、販売したとしても「転換中」などの表記を入れますのでご安心ください。

もう少しで新茶シーズン、どきどきです。

写真①1日目作業前
写真②1日目作業後
写真③2日目作業後
写真④桜名所横作業前
写真⑤桜名所横作業後
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さて、今日は茶筒についてお話ししようと思います。

お茶は品種や産地などで味の違いを楽しまれている方は多いと思いますが、

実は!保存する容器によっても味の違いを楽しめるのです!!

(え?と思ったあなた、前々回ブログも見てみてください。
→お茶の本「山上宗二記(やまのうえのそうじき)」

その保存容器は茶筒と呼ばれるものです。

茶筒の写真。いろいろな素材があります。


このブログを読んで、たった1人にでもその面白さが伝われば、私、お涙ほろほろです。

さて、茶筒は大きく分けて2種類あります。

①木でできている・・・桐、ケヤキなど

木でできているものに保存すると、”木っぽさ”が味や香りに出ます。

桐であれば、”桐っぽさ”、ケヤキであれば、”ケヤキっぽさ”です。

・・・・・え?よく分からない?

強いて言えば、”より自然な味わいになる”と思います。

お茶は元々、木々に囲まれて育っています。

木でできた茶筒の中に入ることは、お茶も昔を思い出して嬉しいんです、きっと。

加えて、茶も木も呼吸すると言われています。密閉されているよりも、木の呼吸とともにある方が、お茶ものびのびできて良いのかもしれません。

②金属でできている・・・錫(すず)、銅など

金属製の茶筒に入れると、味に金属っぽさがでる、、、、なんてことはありません。

実は金属に入れると、お茶の香りや味に干渉することはほぼなく、そのままにキープしてくれます。

「じゃあ、買った袋のままでいいじゃん」と思ったあなた、、、そんなことありません!

アルミ等の袋は香りや味に無干渉ではなく、実はアルミっぽいお茶になっています。

金属製の茶筒にいれることでこの”アルミっぽさ”をなくしてくれます。

そうすることで、お茶の持つ本来の味や香りを引き出してくれるのです。

特に茶の味を引き出してくれるのは錫です。銅は僅かに味が丸くなるような感じがあります。

茶農家の思いをそのまま味わいたい!という方は錫が良いかもしれません。

ちなみに、お茶を茶筒に移してから味が変化するのに、一週間から一か月ほどかかります。気長にお待ちください。

最後に、空洞庵では現在桜の木の茶筒を製作中です。令和3年の秋に桜の木を伐採しました。
現在乾燥中で、この工程に3~5年かかります。
発売できるのはまだまだ先になりそうですが、桜の茶筒、どんな味わいになるか、今からとっても楽しみですね!


この桜の木は、「風通しが悪いから」といって切られてしまったものです。勿体ないので茶筒にさせていただくことにしました。

※ちなみに香りや味の感想は個人的なものです。ここに書いてあることが絶対ではありません。

※保存の味比べに使用したお茶は、農薬・化学肥料不使用のお茶です。
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2月23日、晴れ、今日は梅ヶ島の入島という場所にある荒れてしまった在来茶畑の復活に取り組みました。


ご協力いただいた茶農家の小泉さん、静岡大学お茶サークル【一煎】の御三方、本当にありがとうございました!

やぶきたの間を通り抜け、いざ荒れた在来茶畑へ出陣!です。
在来茶畑はかなりの斜面です。

手入れがされていれば、そのすぐ隣の迷路のような茶畑の姿をしています。


お茶の木はボーボーで、その上に枯れた雑草(主にわらび)が覆いかぶさっています。
地表のわらびは枯れて茶色くなっていますが、地中では元気モリモリ、春になるのを待っています。
雑草には悩まされていますが、雑草の根っこが土の中の生態系の維持に貢献しているような気もします。
雑草さんのおかげで無肥料栽培できていると思えば、本当にありがたい存在です。雑草さんありがとう。

今日は、「畑の中に人の通れる道を作ること」が目標です。

一人用の茶刈機を各々携え、それぞれの道を開拓していきました。


途中、青島みかんで休憩し、お次はデコポンで休憩し、最後にきんつばで休憩し、安全第一で取り組みます(差し入れありがとうございます!)。

総勢5人で取り組むこと丸一日、道完成です!

分かるかな?背の高い木もおへそくらいにはなり、向こう側の景色も見えます。

ちょっと遠くからbefore
ちょっと遠くからafter

道ができたのが分かるでしょうか。

でもこれで茶畑の復活は終わりじゃありません。
TO BE CONTINUED.

順調に進んでも新茶が取れるのは2年後の予定。
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この投稿をした生産者

静岡県 静岡市梅ヶ島地区

空洞庵