大和川ファームの投稿一覧

駆け足で今週を振り返ります(笑)

一回目の種まきを4/10に行いました。
写真は一昨日4/13の苗の様子。
大和川ファームは今年は3度に分けて種まきをするのですが一度目は黄金餅、ひとめぼれ、夢の香、福乃香、山田錦の5品種
南東北喜多方で酒米、特に山田錦を育てることは難しいのですが※一番に種まき、田植えをして秋の一番最後に収穫し栽培を行っております。
今年で25年目。栽培当初は日本の北限の山田錦でした。
近年は杜氏からの評判も上向いてまいりました。
日本酒王国福島で広く選んでいただけるよう一年一年より良い原料米を作れるよう工夫を重ねてまいります。

※酒米は食用米と比べ粒の大きさが大きく成熟に時間を要すため冬が早い北日本は不利とされ兵庫など西日本が主産地です。

今年の桜は咲き始めてから満開があっという間で咲き始めて2日ほどで満開となりました。
ここの河川敷は昨年の大雨で越水しました。樹木の傷みの影響は数年に及ぶそうですが今年も元気な桜が見れてほっとしています。
写真のソメイヨシノはすでに葉桜となってしまいましたが喜多方の名所枝垂れ桜の並木道は満開です。
今日も雨模様の中での東京方面からの観光バスも訪れ市内はとても賑わっておりますが来週辺りまでは桜は待ってくれるでしょう。
ぜひお時間のある方は花見やお米の作られている風景を見に喜多方にいらしてください!

色々と書くことはあったのですが慌ただしくて更新が滞ってました。
少し前の話になりますがボチボチ更新していきます。
先週の日曜は朝から雪。
この時期の雪は特別珍しいものでもないのですが今年の春は暖かく3月はじめには雪が溶けてしまっていたので特に季節外れの感が大きかったです。
夕方には全て溶けましたがこれからは大事な苗作りの時期。
来週は少しだけ気温が低くなる予報も出ていますがしっかり苗を育てていきたいと思います。

育苗で使うビニールハウスの設営をしました。
雪の降らない地域はビニールハウスを数年張り替えないことも多いとそうで、近年のものは10年近く張替えが不要なものもあると聞きます。
それはそれで羨ましい限りなのですが、毎年組み立て解体する。この手順があるからこそ一人ひとりの技術が身につくそんな側面もあるように思っています。
大和川ファームが今年使うビニールハウスは合計9棟。本日は偶然在職4年以下で入社まで農業の経験が無かった者だけで作業にあたりました。それでも組み立て上がるのはある意味雪のおかげかもしれません。

2回目の種蒔きで蒔く山田錦の温湯消毒をしました。

コロナウイルスの収束がやっと見えてきた2023年春ですが実は植物も病気に感染します。
ただし人間をはじめ動物の病気はウイルスや細菌によるものが多いのですが作物の病気はカビの感染によるものが多いのも特徴です。

これらカビは種籾の表皮についていることや
人間の病気が母子感染してしまうことと似たように親から病気を譲り受けてしまうこともあります。

稲では苗立ち枯れ病菌などが有名でせっかく蒔いた種も駄目になってしまうことや、場合によっては病気が苗床で拡がってしまうことも。
これを断つ手段に種子消毒があります。

種子消毒にはいくつかの方法がありますが大和川では酒米は昔ながらの温湯消毒を採用しています。
湯けむりが立つ60℃のお湯で10分間。
この程度の温度であれば種籾は死なずに種を表皮のカビを滅菌することができるとされます。

丈夫な苗を作る一工夫。手間をかけて良い苗が作れるよう励みます。