来年に向けて新たな試しみ!
2023/11/22
例年、春一番の農作業として行なっているプラソイラ作業を本格的に寒くなる前の今の時期にやってみました!

プラソイラは50cmくらいの深さまで土に大きな亀裂を入れて耕盤層を破砕することで排水性を向上させて作物の根張りをよくするための大事な作業。

なぜ、春ではなくて今年は今の時期にやってみようと思ったかと言いますと、棘があって作業の障害になったり蔓を伸ばしてごまやえごまに絡まってくる厄介の地下茎で増殖する草を退治するため。地上部を刈っても刈っても越冬して次の年にはまた出てきます。

西川農藝の畑はもともとは耕作放棄地が多いですが、耕作放棄地は農薬や肥料は抜けて生態系は豊かになっているので自然栽培を実践する上では理想的ではあります。しかしながら、良いことだらけではなくて、人の手がしばらく入っていないのでこんな厄介な草がいつの間にか根付いていたりもします。

こんな厄介な草を退治する方法として、地下茎を寒さにあてるという方法があることは知ってはいたのですが、地下茎のある深さまで寒さをあてると土に悪い影響が出るのではないかとなかなか実行出来なかった経緯があります。退治法として除草剤は当然ありえませんし、実際のところ強力な除草剤でも効果もイマイチという話も聞きます。

しかし、改めてよく調べてみると「寒起こし(寒晒し)」といって土を起こして寒さにあてる農業技術があることが分かりました。恥ずかしながら「寒起こし」について知りませんでした。土を寒さにあてることで土の理想的な状態である団粒化が進むなど色々と効果効能があるようです。

つまり、冬本番前のプラソイラ作業には以下の3つの良い効果が期待できそうなのでやってみることにしました。
① 耕盤破砕による排水性向上がもたらす広く深い根張り
② 地下茎で増殖する厄介な草の退治
③ 土の団粒化などの寒起こしの効果

もしかしたら、思ったほど効果がない、もしくは場合によってはネガティブな影響が強く出る可能性もあります。

でも、やってみなきゃ分からないのでやってみました。

来年どんな土にどんな変化が出てくるのか、厄介な草は減っているのか楽しみです!

とりあえず、厄介な草を退治するには寒ければ寒いほど効果があると思うので一発強烈な寒波がきてほしいもんです。

冬は寒くなるという自然の摂理を栽培に活かす最大限活かすザ・自然栽培‼️

この投稿をした生産者

鳥取県 倉吉市

西川農藝

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