秋田の小さな米農家　小場農園の投稿一覧

24kg包装には「農林水産省新ガイドラインによる表示」のシールが貼られておりますが、これは地域の米農家が共同で認証申請しているため、最大使用回数が記載されています。

これを超えて使用することはできませんが、省く分には各農家さんごとに認められております。

当農園では2022年度産米は4回で行っており、ジノテフラン等の殺虫剤は使用しておりませんのでご安心ください。

ご購入された方には第二回目のチラシで説明させていただいております。

お得意様からお礼のメールをいただくことがあります。

きっかけは娘さんが妊娠されたため、安心できる食材を探していたときに知っていただいたようです。

ネオニコチノイド系殺虫剤が流通し始めた頃、農業試験場で農薬メーカーが安全性を力説していました。
「哺乳類には全く影響を与えません」と。

その説明を聞いた時に「素晴らしい農薬が開発された！」という感激と、「信じていいのか？」という疑問が湧いたのを思い出します。

これと同じような事を精密機器メーカーで味わっていたからでしょうか。
「夢の物質」と言われていた洗浄液「フロン」。
ある時期からオゾン層破壊の原因物質と悪者扱いされることになり、代替の洗浄液を次々と評価して洗浄液を変更、最終的には純水超音波洗浄を導入するという経験をしました。

2019年には「ネオニコチノイド系農薬が胎児に移行する可能性を示唆した研究結果を専門誌（PLOS ONE）に発表」とう記事もあります。
いずれネオニコの本性が暴かれるんだろうなと思い始めてから10年以上経過してしまいました。
逆に基準値が緩和されていたりもして不思議に思います。

ネオニコは避けたいが有機栽培は高すぎるという方に選んでいただけたらと思います。

以前は鶏糞や有機質肥料を施していました。
有機肥料は高価な割には効果が実感できないこと、不快な臭いがお米にも移っているように感じられることなどから、数年前から使用を控えています。

現在の元肥と呼ばれる肥料は窒素の含まない「マグホスコートS」のみです。
かなり高価な肥料ですが、我が家のお米が美味しいと評価していただけるのはこの肥料のおかげだと思っていますので欠かせません。

また、これ以降の施肥は田植えと同時に散布する「有機入り一発UF375」を使用します。

食味を上げるために窒素量は少な目にしています。
そうすることで収量も控えめになってしまいますが、美味しいお米にするためには譲れないポイントです。
化学由来窒素量でいえば慣行栽培8kg、特別栽培米4kg以下の基準に対して3.2kg以下を狙って散布する計画です。

あきたこまちの種まきを行いました。
種まき用の箱が600枚ほど並べられます。
一週間後には芽が揃って出てくる予定です。

この段階で一般的な特別栽培ではネオニコ入りの箱処理剤が散布されますが、おば農園では使用しておりません。

現時点では種子消毒での農薬回数は1回のみ。
後は田植え約1週間後に散布する予定の一発除草剤の3成分、合計4回の農薬使用に抑える予定です。

物価上昇傾向の現在ですが、値下げしてみました。

・肥料の高騰分を価格に転嫁していたが農水省から値上げの一部に補助金がでる見通しがたった。
・宣伝広告費を見込んでいたが、広告を出さずにお客様に還元したほうが喜ばれ、宣伝効果も見込めるのではないかと思われた。
・梅雨入り前に保冷庫に入りきらない在庫を売り切りたい
という理由です。

特別栽培米では他にもあるかもしれませんが、殺虫剤を使わないお米としてはたぶんどこよりも安い自信があります。

予定数に達し次第終了となりますのでお早めにお求めください。