かやの椎茸屋の投稿一覧

コメント(0)
5月末頃まで終えた椎茸原木の仕込み作業の次の作業は,1ヶ月程過ぎた梅雨の晴れ間での伏せ込み地の草刈り作業です.
伏せ込んだ椎茸原木は1ヶ月で草や笹竹に一面覆われて埋もれています.
椎茸菌がよく成長する環境は気温25℃~30℃と適度な水分(雨)です.それ以上の高温と多湿は椎茸菌を疲弊させ免疫力を弱らせ椎茸菌を餌食する菌類に侵食されます.結果として椎茸菌が死滅しホダ木(椎茸が生えるように成熟した木)になりません.
多湿を防ぎ,猛暑を凌げるように草や笹竹を刈り,伏せ込んでいる椎茸原木の通風を良くします.伏せ込み作業で椎茸原木に笠木(クヌギの枝)をかけるのは ①日影を作り,②雨が降れば濡れて椎茸原木に水分補給し,③天気になれば乾燥して蒸れるのを防ぎ,④笠木の隙間から風を通して熱を逃がすなどのためです.古来からのよく考えられた技法です.
草刈り作業は1週間ほどで終わりました.

伐採したクヌギの株から新しい芽がでて20年程で次回の仕込みができるように成長します。しかし,この新芽は鹿の好餌で対策しないと食べ尽くされてクヌギの林は失われます.伐採地の周りをネットで囲い(これが1番効果),脅しとしてピンクのテープで囲い夜間光を点灯させるなどして侵入を防ぎます.新芽の背丈が1.5メートルくらいになれば大丈夫なので見回りして対策を続けます.循環型農林業を維持したいと思います。
コメント(0)
昨年11月から仕込み作業は始まりました.
①11月の椎茸原木のクヌギの木の伐採,伐採してから2ヶ月切り倒した木を天日干しします
②今年1月から玉切り(伐採したクヌギを110cmのサイズに切り揃える作業)
③3月から駒打(玉切りした木に椎茸菌を植え付ける作業)椎茸菌の品種は115号菌
④4月から伏せ込み(駒打した木を組み合わせて枝木を傘のように覆い被せ
来年の秋まで保管します この1年半の間に椎茸菌が木のなかで繁殖して椎茸が発生するホダ木へと熟成します)
画像は伏せ込み作業の順に写したものです.
ご覧のように太くて大きい木でした。大きいほど養分が豊富で肉厚美味の椎茸ができます。とはいえ伏せ込み作業は一人の人力で行いますので程々の大きさにしています。
今年も良い仕込みができたので来年の秋が楽しみです.
晩秋の12月頃から生しいたけの収穫が始まります。

今年の仕込み場所の広さは約2ヘクタールぐらいです.梅雨入り前にようやく全作業が終える事ができました.やれやれですが,これから雑草や竹などが生い茂ります.
椎茸菌がしっかり成長して完熟ホダ木(椎茸ができるようになった木のこと)ができあがるように手入れをします.一面を草刈りなどして風通しをよくし快適に過ごせるように来年の秋までお世話をします.大切な作業です.
コメント(0)
コメント(0)
コメント(1)

この投稿をした生産者

大分県 佐伯市宇目大字小野市

かやの椎茸屋

この生産者の商品

商品一覧へ