石狩ひつじ牧場(北海道) の投稿一覧

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私が、日本の皆さんに、「チーズで最も美味しいのは何?」って、聞かれたら、迷わずに、「フランス産のロックフォール」です。と答えます。
そうです、羊乳製の青かびチーズです。死ぬ前に一度は食べた方がいいチーズです。笑)22年チーズ専門店を営む私たちが推薦するだけのチーズです。
カマンベールやモッツアレラ、ゴーダを食べただけで、チーズの世界を知ったなんて思ったら、もったいないです。ロックフォールを食べましょう! 食べれば、チーズの世界の奥深さに感動することでしょう!
何故なら、 私(山本 知史)は、このロックフォールの様な石狩ひつじブルーを作る為に、一から拓いたのが、「石狩ひつじ牧場」で、残りの人生にロックフォール作りを賭ける程の美味いしさに引き込まれました。

 「羊乳製のチーズを作る。」・・・これだけなら簡単な話です。しかーーし、羊乳って出回っていますか? 日本で? そうなんです、売っていないんです。だから、チーズを作る為には、羊乳生産から始めないと出来ないことが、5年前に分かったのです。
えー? 生き物飼うの????・・・最初はとても気が引けました。
でも、50過ぎると、人生ってもうたくさん残っていなしい・・・。
でも、今まで、生の切り花や小麦粉、ポルチーニやトリュフ、いろいろな食品を輸入してきた経験があるから、生きた動物も出来るのでは?と。

 生体で、乳用種のひつじを輸入する為に、NZと豪州のブリーダーに通訳なしで会いに行き、商談して、カンタス航空とニュージーランドエアに載せて、2度も成田空港の動物検疫所で3週間の泊まり込みの軟禁生活を送り、途中で伝染病だと言われ、ひつじが5頭も国策で1円の補償もなく殺され、うちしがれながら、ようやく解放され、トラックとフェリーで津軽海峡を越え、北海道・石狩に連れて帰りました。
ただの2haの草地に1Kmの柵を張り巡らし、畜舎を建て、電信柱を立て、電気を通し、井戸を掘り、飲み水になる様に浄水し、毛刈りをして、交配させ、出産、子羊を育てながら、搾乳台を設置して、ようやく貴重な羊乳(400ml/日・頭)を得ました。さらに、チーズ工房を札幌市内に建て、ロックフォールの製法をいろいろな文献で調べあげ、検証実験・対比実験・考察を経て、全体の製法を明らかにしました。4年間休まず、6000万円を注ぎ込み、6人を雇っています。まだまだ赤字ですが。笑)

 そして、今日確かに羊乳製ブルーチーズの製法が見つかりました! 10年後の65歳ぐらいまで掛かると思っていましたが、59才で到達できました。ますます楽しい60才台が待っています。

今後は、ますます安定した味わいと品質を高めることが出来ます。
ご期待ください。

        5月18日 石狩ひつじ牧場 山本 知史
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