自然栽培の神秘 (あくまで仮説)
2024/03/07
えごま栽培の優良農家ということで鳥取県の依頼を受けて2年ほど県のえごま栽培マニュアル策定の協力をしました。
昨年の試験の対象畑の諸々の結果が送られてきました。画像はその結果の一部ですが中身はボカしています。
その中で「含油率」という項目があり46.1%でした。
日本食品標準成分表におけるえごまの含油率は43.4%です。
西川農藝 46.1% ▶︎ 43.4% 日本食品標準成分表
千葉大学が実施した肥料投与量と(「えごま」ではなく)「ごま」の含油量を調べた研究があります。
肥料投与量と含油量は反比例の関係で肥料を投与すればするほどごまの含油量は低下します。
つまり、無肥料で栽培した場合が最も含油量が多くなります。
本試験のえごまの種子は自然採種歴は5年目、畑の無肥料自然栽培歴は7年目。
無肥料栽培は2作物において含油量が多いという結果が出ました。
なぜその様な結果になるのか自分なりに考えてみました。
あくまで仮説です。
ごまやえごまなどの作物が種子に油を蓄えるのは発芽時のエネルギーとするため。
肥料たっぷりの畑であれば、根をちょっと伸ばせば肥料に届いて成長に必要な栄養を自ら確保できるようになります。
しかし、無肥料を基本とする自然栽培では根を伸ばしても容易に栄養に到達できないかもしれません。そんなハングリーな環境では発芽時のエネルギー源である油が少なくては根が栄養を確保できるようになる前に行き倒れてしまうかもしれません。だから、油を多く含むよう進化したのではないかと考えました。
これも環境に順応するための一種の進化と言えるかもしれません。
ついでですが、無肥料栽培ですと、えごまはロズマリン酸を、ごまはセサミンのような良く知られる機能性成分を多く含むようになるという試験結果もあります。
実際、西川農藝のごま油はセサミンを他銘柄と比較して多く含んでいることを確認しています。
含油量は合ってる合ってないは別にして、自分なりに仮説も立てれるのですが、これらの機能性成分の含有量の変化についてはまだ自分なりに納得できる理由を見出せていません。
一つ言えることは、やはり環境によって作物も変化するということですね‼️
昨年の試験の対象畑の諸々の結果が送られてきました。画像はその結果の一部ですが中身はボカしています。
その中で「含油率」という項目があり46.1%でした。
日本食品標準成分表におけるえごまの含油率は43.4%です。
西川農藝 46.1% ▶︎ 43.4% 日本食品標準成分表
千葉大学が実施した肥料投与量と(「えごま」ではなく)「ごま」の含油量を調べた研究があります。
肥料投与量と含油量は反比例の関係で肥料を投与すればするほどごまの含油量は低下します。
つまり、無肥料で栽培した場合が最も含油量が多くなります。
本試験のえごまの種子は自然採種歴は5年目、畑の無肥料自然栽培歴は7年目。
無肥料栽培は2作物において含油量が多いという結果が出ました。
なぜその様な結果になるのか自分なりに考えてみました。
あくまで仮説です。
ごまやえごまなどの作物が種子に油を蓄えるのは発芽時のエネルギーとするため。
肥料たっぷりの畑であれば、根をちょっと伸ばせば肥料に届いて成長に必要な栄養を自ら確保できるようになります。
しかし、無肥料を基本とする自然栽培では根を伸ばしても容易に栄養に到達できないかもしれません。そんなハングリーな環境では発芽時のエネルギー源である油が少なくては根が栄養を確保できるようになる前に行き倒れてしまうかもしれません。だから、油を多く含むよう進化したのではないかと考えました。
これも環境に順応するための一種の進化と言えるかもしれません。
ついでですが、無肥料栽培ですと、えごまはロズマリン酸を、ごまはセサミンのような良く知られる機能性成分を多く含むようになるという試験結果もあります。
実際、西川農藝のごま油はセサミンを他銘柄と比較して多く含んでいることを確認しています。
含油量は合ってる合ってないは別にして、自分なりに仮説も立てれるのですが、これらの機能性成分の含有量の変化についてはまだ自分なりに納得できる理由を見出せていません。
一つ言えることは、やはり環境によって作物も変化するということですね‼️