晴耕雨”読”ならぬ晴耕雨”搾”の日々です。
2022/07/12
今日は朝雨が降っていたので外での農作業はあきらめてえごまを搾りました。
晴れの日は畑に出て、雨の日は油を搾ったり粉を挽いたりと晴耕雨”読”ならぬ晴耕雨”搾・挽”の日々です。
今日はえごまを搾りましたが、えごまというと熱に弱く酸化すると生臭くなってしまうので夏季は季節は本当に神経を使います。まずは原料となるえごまは低温穀物貯蔵庫で保管することで酸化を防いでいます。
画像は圧搾搾油後の風味と酸化のチェックの様子です。
酸化具合は酸価とか過酸化物価という2つの指標でチェック。
結果は全く問題ありません!簡易な検査キットですので正確な数値は出ませんが0.5未満!
酸価0.5未満と言われてもそれが良いのか悪いのか分かりませんよね?
オリーブオイルの世界的基準に酸度という指標があり、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを名乗れるのは0.8%未満。
酸価と酸度は異なる指標ですが簡単に換算できます。 酸度を酸価に直すには%を取り除いて2倍すれば良いです。つまり、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルの基準である酸度0.8%は酸価にすると1.6になります。
オリーブオイルで酸度0.2%(酸価0.4)くらいだと誇らしげにラベルに酸度0.2%と表示されたりしています。今度、オリーブオイルのラベルを見てみてください。
さて、今日(というか今季)搾ったえごま油は酸価0.5未満でオリーブオイルなら自慢気に
ラベルに表示されているレベルです。しかし、西川農藝はとても謙虚なのでその様のことはしません(笑)! むしろ、たとえ僅かでも酸化していることを反省しています。
しかも、オリーブオイルの場合、酸化しにくいオレイン酸が成分の7割以上、対してえごま油は酸化しやすいα-リノレン酸が成分の7割を占めています。成分が違うので同じ土俵で比較すること自体が不利。ボクシングで言えばヘビー級とフェザー級の戦いみたいなものです。だから同じ数値でも重みと価値が全く違います。
ここまで酸化することなく守り抜いたえごま油は瓶詰後は冷蔵庫で保管し、配送は冷蔵便手配でお届けすることで良い状態でお客様にお届けします。
もう一つの指標である過酸化物価も全く問題ないですね!
風味も酸化していないので生臭さはなく円やかで美味しいです!
ふと思うのは、昔はえごま油って夏場はどうだったんだろう?ということ。圧搾前の原料となるえごまを低温で保存する技術もないだろうし、圧搾後のえごま油をやはり低温で保管する技術もなかっただろうし。氷室で寝かせるなんてことまではしないだろうし。夏のえごま油は凄い悪臭を放っていたのではないかと想像されます。現代の技術に感謝ですね!
晴れの日は畑に出て、雨の日は油を搾ったり粉を挽いたりと晴耕雨”読”ならぬ晴耕雨”搾・挽”の日々です。
今日はえごまを搾りましたが、えごまというと熱に弱く酸化すると生臭くなってしまうので夏季は季節は本当に神経を使います。まずは原料となるえごまは低温穀物貯蔵庫で保管することで酸化を防いでいます。
画像は圧搾搾油後の風味と酸化のチェックの様子です。
酸化具合は酸価とか過酸化物価という2つの指標でチェック。
結果は全く問題ありません!簡易な検査キットですので正確な数値は出ませんが0.5未満!
酸価0.5未満と言われてもそれが良いのか悪いのか分かりませんよね?
オリーブオイルの世界的基準に酸度という指標があり、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルを名乗れるのは0.8%未満。
酸価と酸度は異なる指標ですが簡単に換算できます。 酸度を酸価に直すには%を取り除いて2倍すれば良いです。つまり、エキストラ・ヴァージン・オリーブオイルの基準である酸度0.8%は酸価にすると1.6になります。
オリーブオイルで酸度0.2%(酸価0.4)くらいだと誇らしげにラベルに酸度0.2%と表示されたりしています。今度、オリーブオイルのラベルを見てみてください。
さて、今日(というか今季)搾ったえごま油は酸価0.5未満でオリーブオイルなら自慢気に
ラベルに表示されているレベルです。しかし、西川農藝はとても謙虚なのでその様のことはしません(笑)! むしろ、たとえ僅かでも酸化していることを反省しています。
しかも、オリーブオイルの場合、酸化しにくいオレイン酸が成分の7割以上、対してえごま油は酸化しやすいα-リノレン酸が成分の7割を占めています。成分が違うので同じ土俵で比較すること自体が不利。ボクシングで言えばヘビー級とフェザー級の戦いみたいなものです。だから同じ数値でも重みと価値が全く違います。
ここまで酸化することなく守り抜いたえごま油は瓶詰後は冷蔵庫で保管し、配送は冷蔵便手配でお届けすることで良い状態でお客様にお届けします。
もう一つの指標である過酸化物価も全く問題ないですね!
風味も酸化していないので生臭さはなく円やかで美味しいです!
ふと思うのは、昔はえごま油って夏場はどうだったんだろう?ということ。圧搾前の原料となるえごまを低温で保存する技術もないだろうし、圧搾後のえごま油をやはり低温で保管する技術もなかっただろうし。氷室で寝かせるなんてことまではしないだろうし。夏のえごま油は凄い悪臭を放っていたのではないかと想像されます。現代の技術に感謝ですね!