【疑問】なぜ甘いお餅ができるのか?
2023/08/08
 日本全国、お餅ファンの皆様こんにちは!
 先日スズメバチに刺された高木です。

 今回は、タイトルの通り「なぜ甘味のあるお餅になるのか」をテーマに
お話しできればとおもいます^^

 結論から言いますと
 「精米の歩合」
 「蒸かしのやり方」
 この2点です。
 今日はこの中の精米の歩合について詳しく話していきます。

 精米のやり方・・・
 一枚目の写真をご覧ください。
 左は精米歩合の微調節が可能な高木園の精米機で精米したもので
 右はコイン精米にて上白で精米したものになります。

 左の米粒、何か茶色いものが付いてますよね?
 これは「胚」と呼ばれるものです。
 精米の過程で基本的には除去されてしまうものなんですが
 高木園ではあえて、この胚が少し残るように精米をしています。

 胚の話に入る前に、お米について少し解説します。
 我々が普段見る米とは正式名称「胚乳」と呼ばれるデンプンの塊です。
 この胚乳は、お米が光合成能力を持たないまま、発芽という大仕事を成し
 遂げるための大量のエネルギーの貯蔵体なのです。
 しかし、デンプンはデンプンのままでは栄養源になりません。
 デンプンが分解されて『糖(甘味)』になったときエネルギーとして機能
 します。
 では、どうすればデンプンは分解されるのでしょう?

 ここで「胚」の話に戻ってきます。ざっくり話すと、
 胚は水分を検知するとアミラーゼという酵素を放出します。
 デンプンはこのアミラーゼと加水分解を起こし
 『糖化』つまり甘く変化します。
 (学術的に話すと「胚で合成される植物ホルモンジベレリンがアリューロン細胞に浸透し、αーアミラーゼを合成誘導及び活性させることによる分解作用) 
 
 (長話に終わりがみえてきました!(;'∀')あと少しです!)

 高木園では「胚の残ったもち米」を「一晩水に浸けて」から餅つきしています。このおかげで天然由来の甘みのあるお餅が作られているわけなんです!!
 
 この話は発芽玄米などとも関連性のある話です。機会があればお話しできればと思います(;'∀')

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この投稿をした生産者

静岡県 掛川市

高木園

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