

福島県 喜多方市
大和川酒造店グループ
豊連峰の伏流水を原水とした
雪解け水を酒の仕込水と伝統を築く・・・
大和川酒造店では、平成十九年に立ち上げた農業法人(有)大和川ファームによって自社栽培された原料米を使って酒造りを行う「田んぼからの酒造り」を実践して参りました。
酒蔵の中から出る副産物(米ぬか・酒粕) と、田んぼから出る籾殻を発酵させた有機肥料を利用しての循環型の土壌づくりを行っております。
創業から続く伝統的な技術を重んじ、近代的な設備を用いた技術革新も積極的に行い、蔵の周りの豊かな喜多方の風土と米の本来の旨みと甘み、その米を育んだ水を酒の仕込水とし、
なめらかでやさしくやわらかな『調和』のとれた味わいが一体となって表現されたものこそが、大和川酒造店のお酒なのです。
生産者のこだわり

喜多方とともに生きる
大和川酒造店は、江戸時代中期の寛政二年(一七九〇年) 創業以来、九代にわたって酒を造り続けてきました。変わることのない清冽な飯豊山の伏流水を仕込み水として使用し、代々の杜氏の一途な心意気によって「弥右衛門酒」をはじめとした銘酒を生み出してまいりました。
会津喜多方は北西に万年雪を抱く飯豊山を臨み、その豊かな伏流水を活用した産業が盛んでした。
豊かな自然環境は米、味噌、醤油、そして清酒などの生産に適し、またそれらを保存するための蔵が立ち並び、蔵の街としても名を馳せています。
会津盆地を囲む山々に守られた地 自然災害も少なく豊かな恵みをもたらしてくれます。

ファームが育む酒造り
合資会社大和川酒造店の農業法人として設立された大和川ファームは、自社田として喜多方市内に約六十町歩ほどの面積で、うるち米・酒米・そば等栽培しております。酒米の品種は「夢の香」を中心に厳選し、なかでも関西以西でしか栽培されなかった 「山田錦」にも取り組んでおります。
会津盆地の豊かな気候風土、肥沃な大地と鮮やかな四季に囲まれながら育まれている酒米は、大和川酒造店の旨酒として皆様に愛されております。
2021年よりOEM商品などを除き全ての原料米をファームで生産し現在は飯米出荷にも力を入れております。
食をめぐる安心・安全が叫ばれている今、当ファームの徹底した自己管理に基づいた農業は、更なる品質向上を皆さまにお約束します。

酒造りに生きる
秋収穫された新米は蔵に運び込まれ、酒造りの季節が始まります。
大和川では自社の田んぼで栽培される原料米を、収穫から乾燥籾摺り、精米にいたるまで徹底して原料米の品質の追求を行っています。
精米によって磨き上げられた真っ白な米粒は丹念に洗われ、毎朝、蔵の中でしっかり蒸し上げられていきます。
豊富に蔵に汲み上げられた、飯豊山の伏流水と、飯豊蔵の最新の醸造設備、人間の研ぎすまされた感覚、酵母や麹菌といった微生物たちの活動によって、これらの米たちは美酒へと醸し出されていきます。絞り出された一滴一滴にはこの豊かな喜多方の地の味が凝縮されて表現されるのです。

環境に配慮して
九代目弥右衛門は平成二十三年三月の原発事故後、再生可能エネルギーの普及を図っています。飯豊蔵の屋根に太陽光発電パネルを設置し、原子力のエネルギーに頼らない、安心安全な太陽光、風力、小水力、バイオマスなど自然エネルギーによる地域循環型社会を目指して会津電力(株)を立ち上げました。