

福島県 喜多方市
大和川酒造店
この生産者は「大和川酒造店グループ」からグループで出品をしています
大和川酒造店は、江戸時代中期の寛政二年(1790)創業以来、九代にわたって酒を造り続けてきました。変わることのない清冽な飯豊山の伏流水を仕込み水として使用し代々の杜氏の一途な心意気によって「弥右衛門酒」をはじめとした銘酒を生み出してまいりました。
一方、使用する酒造好適米は、早くから自社田や契約栽培農家で収穫された無農薬、減農薬無化学肥料の良質な米に切り替えました。
また自社の田んぼやそば畑を耕し、いのちを育む「農」の世界にも挑戦しております。
日本の食文化を代表する日本酒が世界に認められ始めておりますが、当店はその先駆けとして台湾、香港、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ブラジルなどといった海外にも進出し、「弥右衛門」や「良志久」などが好評を博しています。
大和川酒造店は本物を追求する変わらぬ一途さと、世界を視野に入れた挑戦する勇気を、常に持ち続けて参りたいと思っております。
生産者のこだわり

全ての酒の原料米から手掛ける地の米地の水地の人が作る郷酒
飯豊蔵
大和川酒造店では、平成19年に立ち上げた農業法人「大和川ファーム」によって自社栽培された原料米を使って酒造りを行う「田んぼからの酒造り」を実践して参りました。
酒蔵の中から出る有機副産物(米ぬか・酒粕など)を利用しての循環型の肥料づくり、土作りから考える自社田自社栽培米をふんだんに使用しております。
メインで使用する原料米の酒造好適米「夢の香」や「山田錦」などを、栽培から収穫、乾燥、精米にいたるまでの工程を、自社設備によって一貫して行える利点を生かし、緻密な水分の調整など、原料である米の処理には細心の注意を払っております。
創業から続く伝統的な技術を重んじ、近代的な設備を用いた技術革新も積極的に行い、蔵の周りの豊かな喜多方の風土と米の本来の旨みと甘み、その米を育んだ水を酒の仕込水とし、なめらかでやさしくやわらかな『調和』のとれた味わいが一体となって表現されたものこそが大和川酒造店のお酒なのです。

品質・設備について
平成2年に完成した新工場『飯豊蔵』では、冷水を利用した厳密な温度管理で長期低温発酵が可能なオールステンレス製ジャケット発酵タンク、衛生的で高品質な麹(こうじ)作りが可能な製麹装置を導入。
クリーンで酒造りに適した衛生的な環境の中で、さまざまな微生物たちの力によって醸し出されたお酒はすべて「中取り方式」という最良とされる部分だけをボトルへ瓶詰め、または貯蔵タンクへと貯蔵されます。
瓶詰めされたお酒はパストライザーという設備を利用して「火入れ」という加熱処理によって品質が安定化されます。
そのあとすぐに冷水によって瓶のまま冷却され、お酒への熱によるダメージを最小限に食い止めます。
瓶詰め後は、お客様のお手元に届くまでの間、蔵の中で-5℃、5℃、10℃とお酒の種類に合わせた適切な温度帯で一括冷蔵管理され、ラベルを貼ったのちに蔵出し出荷されます。