こちらは「レタス」の苗です!
2022/02/07
こちらは「レタス」の苗です!

種まきしてから出荷するまで季節によりますが2ヶ月以上かかるレタスたち。こたろうファームの育苗ハウスでは少しずつですがいろんな野菜の種まきが始まってます。

育苗(いくびょう)ハウスってなに?

素朴な疑問。農家でもやってないと聞かない単語。
文字とおり「苗を育てるハウス」です(笑)

野菜を育てる時、畑に直接種まきするものもあれば、ハウスで苗を育ててから畑に植えるものもあります。

なぜ育苗(いくびょう)するのか?

いろんな理由がありますが、風雨にさらされない、温度管理や水管理など制御できる環境で育てることによって、均一なよい苗を育てることができるから、ですかね。

苗半作(なえはんさく)とも言われ、この段階で良い苗を作ることができれば、その作物の半分の作業は終わったようなもの。

さて、実際どれくらい葉数で畑に植えるかですが、レタスを例に説明します。

芽が出て双葉(子葉)が出ます。その後本葉が出ますが、その本葉が5枚程度で畑に定植(ていしょく)します。

その育苗期間は季節によりますが、今時期で1ヶ月~40日、暖かくなってくるとそれがどんどん短くなり3週間程度。

畑に植えたあと収獲までは春で50~60日程度。暖かくなるとこれも短くなります。

さて、本葉5枚で植えたレタス、収穫時は葉の数は何枚でしょうか?

レタスの場合はおおむね40枚。そのうち外葉18枚、丸くなっている部分が22枚と言われています。

外葉とは、ほぼ収獲しない葉で、買うときについていても2~3枚程度。実際みなさんが食べる部分=丸くなっている部分が22枚程度ということです。

定植するタイミングで5枚、そのあと35枚葉が増えます。
苗半作、5枚までの育苗でそのあとの35枚がしっかりできるかどうか決まってくるわけです。

実際のところ、畑に植えたあとは、育苗のときほど気を使いません。もちろん日々観察し、肥料の具合や虫、病気などを確認しつつ、防除したりと世話はかかせませんが、それでも育苗のほうが数倍気を使います。

写真は本葉4枚めが見え始めた時期のもの。あと10日程度で定植時期を迎えます。

こんな小さな苗が大きいレタスになるの?っていつも不思議に感じます。
食卓にレタス料理(サラダが多いかな?)が登場したら、小さな苗だったころのレタスをちょっと思い出してみてください。

でも、残念ながら、苗のときの葉はご家庭まで届くことがありません。
ご家庭に届けるための仕事を終えたレタスの葉は土に還っていきます。

さて、こたろうファームでは春のレタスは大人気の野菜のひとつです。4月下旬ごろになってしまうと思いますが、たくさん作りますので、ぜひ食べてみてくださいね。

この投稿をした生産者

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