寒くなってきました。
只今、サンテ掛けの真っ最中です。
「サンテ」って?
テトロン糸で出来たストッキングみたいなものです。
「せとか」って言うみかんは、他のみかんと比べて果皮が薄く、色素が少ないので
特に退色(赤く紅がさしても色が抜ける)しやすい性格があります。
そのために、直射日光を和らげてあげて果実を保護してあげます。そして、この「サンテ」を着せてあげることで
野鳥からの被害も軽減できるのです。
それから、「せとか」は、とてもトゲの多いみかんなのですが、風が吹くとどうしても枝ごと揺られて
傷付いてしまうのです。これもある程度軽減してくれます。
いつもの年だと、もう少し早い時期に「サンテ」掛けを始めるのですが、今年はご存知のように「カメムシ」の
大発生で、どちらの農家さんも大変苦労されたとお聞きします。
当園では、化学的殺虫剤を一切使いませんので、とても心配しましたが何とかここまで無事でいてくれた様です。
それでもカメムシの被害に遭うと、みかんが落ちたり色むらが起きたりするのでこの時期までサンテ掛けを遅らせて
少しでも被害果が混ざらない様に観察しながら樹の上で選果しています。
収穫までまだもう少し時間がかかりますが、これから先冬の寒さ・大雪の被害に遭わないよう祈るばかりです。