ごまパウダー
2022/02/14
昨年の春から企画していながら、農作業の繁忙期に突入してしまい、その後ははと麦の商品開発の苦戦で塩漬けになってしまっていたが、先週からはと麦全粒粉の販売を開始することができたので塩漬け企画を復活して取り掛かります。

企画の中身はごまのパウダー化。

ごまと言ってもただのごまではない、平たく言うとごまの油の搾りカス、「油カス」。(画像は昨年末くらいに黒ごまで一度試作したもの)

しかし、油カスだと侮るなかれ‼️

まず、脂質が抜けたごまはタンパク質と食物繊維のかたまり。
日本標準食品栄養成分表をもとに試算すれば100g中、タンパク質40g、食物繊維25g。
家畜による環境への不荷が明らかになるにつれ注目される代替タンパク質の中でもごまは注目度が高く国連もごまを推奨している(と何かで読んだ記憶がある)。

加えて、セサミン、セサモリンなどの機能性成分は脂溶性のためごま油中に移行している。
しかし、少なからず油カス中にも残っているし、やはりごま特有の物質で最近その生理活性効果が明らかになるにつれ注目度が高まっている水溶性のセサミノール配糖体は丸々残っている。

もちろん、ごまを丸ごと食せば良いだけの話ではあります。
しかし、ごまは種皮が硬く消化が良くない。パウダーならより消化しやすい形態になる。
ごま丸々をすりゴマにすれば消化は良くなるかもしれないが、すりゴマの欠点は表面面積が増え油脂分が空気に曝されることから酸化してしまい、栄養的にも風味的にも劣化してしまう。
しかし、油カスならそもそも油脂分がほとんどないので酸化の心配なし。
油脂分が約半分のごまをダイエットの観点から避けたい人もいるかもしれないですし。

ということでごまの油カスは決して侮ってはいけないものなのです。
ごまのオカラと言っても良いと思います。
海外では既に商品化もされているようです。

ごまの油カスをはと麦同様パウダー化して毎日気軽に摂取できるような形の食品として販売したいと考えています。

是非とも、ご期待ください‼️


はと麦のように苦戦しないことを祈るばかりです。。。

この投稿をした生産者

鳥取県 倉吉市

西川農藝

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