新入社員研修2
2025/04/07
陽だまりの里 足立柿園は、浜松で次郎柿の栽培と販売を行っている柿農家です。

今回は、新入社員研修で聞いたアンケート結果について、研修の内容をご紹介します。

今年の研修で「良い会社とはどんな会社ですか?」というアンケートを取ったそうです。

新入社員の回答は、「人間関係が良い会社」と並んで「社員を大切にする会社」という答えが多かったそうです。
それ自体はまっとうな意見だと思います。でも、「社員を大切にする会社ってどんな会社?」と聞くと、
「平等に評価してくれる会社」「社員の意見が通る会社」という答えが出てきたそうです。

それを聞いて皆さんは、「それって本当に“良い会社”なの?」と疑問に思いませんか?

たとえば、同じ時間内にのんびりと5の仕事をする人と、頑張って12の仕事をする人がいて、
そのどちらも同じように“平等”に評価される会社が、本当に“社員を大切にしている”と言えるのでしょうか?

一生懸命やっている人がちゃんと報われる。
会社を大切にしている人が、会社からも大切にされる。
それが本来の「社員を大切にする会社」なんじゃないかと思います。

また「社員の意見が通る会社」が良いという声もありましたが、意見を通すというのは、
責任を持って決断するということです。経営者は、うまくいかなかったときの責任も背負って意思決定をしています。

会社の仕組みも知らず、経営の経験もないまま、
「こうしたい」「ああしてほしい」と希望を並べるだけでは、単なるわがままとも受け取られかねません。
それでも通る会社が「良い会社」なのか、少し立ち止まって考えてほしいのです。

もちろん、新入社員の方たちが悪いと言っているわけではありません。
ただ、社会に出てすぐ「思っていたのと違う」と感じてしまう前に、
「会社で働くとはどういうことか」を少しでも知っておいてもらえたら、お互いにとってきっと良い時間になるはずだと思いました。

新入社員のうちにこうした学びを得る機会は必要だなと改めて感じた内容でした。

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