アリアケスイサンの投稿一覧

今月21日、令和3年度の海苔の種付けでした。
年に1度しか行わない、海苔養殖の中でも特に重要な作業です。
この日にのりの種を入れた海苔網を海に持っていき、そしてうまく種が付いたらそこから海苔の成長が始まります。
前日に、海苔網に海苔の種を入れました。
夏の間に牡蠣殻で培養していた海苔の種を、海苔網に取り付けた袋の中に入れていきます。
その網を翌日の種付け日に海に持って行き、種場と呼ばれる漁場に張ります。
順調にたねが付いたら、牡蠣殻が入ったビニール袋を持ち帰ります。
そして、海苔の成長を手助けするためにあれこれ世話を焼きます。
順調に行けば、種付けからおよそ1カ月前後、11月下旬頃初収穫を迎えます。

ようやく支柱立て完了です。
9月1日から始めて、なんとか3,256本立て終わりました。
支柱置き場の支柱の山もなくなり、残りは予備。
先月の台風修繕や船のトラブルに日数を割かれて決して順調ではなかったけど、許容範囲内です。
まずはほっと一息だけど、準備は始まったばかり。
まだスタートラインにも立っていません。
海苔養殖のスタートである海苔の種付け日は、今年は有明海3県（佐賀、福岡、熊本）とも10月21日に決まりました。
海苔の種付け日に向けて、明日からまた別の準備を始めます。

台風一過。
台風14号が過ぎ去った後の有明海は、支柱が十数本折れていました（涙）
昨日から支柱立てを再開し、合間に折れた支柱の立て直しをしました。
世間は3連休ですが、漁期が始まると曜日や日曜祝日は関係ありません。
潮の時間に合わせた労働時間、休日は時化や台風で海に出れない日です。
現在、支柱立ては6割くらい終わりました。
このまま順調に行けば今月末から来月初めには終わります。
ただ、今後発生するかもしれない台風が怖いです。。。
例年だと20号くらいまで発生するので。
こっちには来ないでー。
自然に振り回される仕事ですが、時折自然の美しさが目に飛び込んでくる瞬間があります。
写真は先日の支柱立ての帰りの夕焼け。
ほどよい疲労感と充実感がある体に染みわたります。
大変なことが多いけど、こんな瞬間があるからこの仕事辞められない！

本日、私が所属する大川漁協で毎年恒例の海上安全、豊漁祈願の神事が行われました。
漁港で神事を行った後、各漁師さんの漁船をお祓いしてもらいます。
いつも来てくださるのは、大川市にある風浪宮さん。
地元の人たちからは「おふろうさん」と呼ばれて親しまれている、およそ1,800年の歴史を持つ由緒ある神社です。
初代宮司は有明海の海洋民族の首領だったともいわれ、私たち有明海の漁師の先祖のような存在です。
今漁期も怪我などなく無事でありますように。
まずは、台風14号の影響がありませんように。。。

今朝は福岡有有明海の海苔漁業者みんなで、各自の漁港の清掃でした。
大潮の影響で、先月の豪雨の名残りと、川岸の木屑藁屑とゴミが漁港に打ち上げられていました。
それらを掃除した後、今度は有明海へ漁場の清掃へ。
流木や漂流ゴミを船に引き上げ、沖に待機している回収船で持って行ってもらいます。
どの船もたくさん漂流ゴミを積んでいたので、回収船が満船になってしまいました。
漂流ゴミやマイクロプラスチックも問題ですが、流木は船の航行の際にぶつかることもあるため、近年の豪雨による流木の増加は漁師にとって悩みの種です。