私たちがお米を栽培している、鞍岡地区は、昭和初期には、祇園山の湧き水である妙見神水が山腹用水路を流れ、20丁歩の棚田を潤していました。その当時は、お米が作れることが最も重要な時代だったのではないかと思います。
標高は600m~650mがお米にとっては最適であるという大学の研究結果があります。朝晩の寒暖の差が大きくなるからです。700mまで上がってしまうと寒すぎて栽培出来る品種が限られてしまいます。
サンゴの化石が発掘されたことから、この地は昔、南国の海底にあったことが分かっています。ですから、その地中から湧き出る妙見神水にはミネラル分が豊富に含まれています。
平均気温は宮城県の仙台市と同じぐらいです。冬にはしっかりと雪が降ります。宮崎というと皆さん南国のイメージが強いと思いますが、高千穂郷鞍岡は九州で最も寒い地域です。日本最南端のスキー場も建設させました。
ミネラル豊富な水が潤す棚田+寒暖の差が大きい標高+お米に最適な気温これだけの要素が揃っているからこそ、美味しいお米が作れるのです。
昭和初期には、山形庄内、新潟魚沼、宮崎鞍岡と賞されたという米の銘産地を何とか後世に残したい!という思いで頑張っております。