北東農園の投稿一覧

ご無沙汰しております、販売直前にしか投稿しないなまけ者の北東農園です。(^^)

年が明けてはや3ヶ月が過ぎまして、一進一退を続けるコロナとのせめぎ合いの中でも冬が過ぎ、桜が咲き、そして散る頃、やっと当園の「不知火」が収穫を迎えております。


*「不知火」といえばデコポンの名でお馴染みですが、北東農園ではJAへの出荷をしていませんので、「不知火」と表記します。

ずっしりとした重量感と濃厚な味で今や春柑橘の王様となった感のある「不知火」。
大きくて立派なほど「良い不知火」とされていて、3L-4Lサイズともなれば高級果実として高値で取引されます。
そのため早い段階で育ちの悪いものを切り落とし(摘果と言います)、残した実に養分を集中させることで大玉に仕上げていくのですが、実はみかん同様小さめの方が美味しさが濃縮されているものなのです。

ただし小さい不知火は糖度は高いが酸味が残りがちになります。酸っぱい不知火は美味しくないと感じるため、生産者はより酸味の抜けやすい大玉生産に勤しみます。

北東農園では摘果をほとんど行わないので、小さいものがたくさん出来ます。
摘果する時間がないという本音はさておき、基本的には「小さくても美味しければいいじゃないか!」というスタンスで柑橘栽培を行っておりますので、必然的に小さいものがたくさん出来ます。

ではその酸っぱい問題はどうするのかというと、「酸味が抜けるまで樹に成らしておく」という誠に単純な方法で解決を図っています。

不知火(を含む多くの柑橘類は、)収穫後も糖度が上がり酸味が抜ける性質があるため、、1-2月頃に収穫したあと貯蔵し、熟成させてから出荷されるものと、樹上で成らせた状態で成熟させてから収穫をする方式があります。
共にメリット・デメリットがあり、どちらの手法を採るかは栽培環境や生産者の考えによりそれぞれとなっています。

長い間樹に成らせていると冬の寒さで凍るとか、鳥に食べられるとか、樹が疲れて翌年はさらに小玉ばっかりになってしまうとかの弊害も多いのですが、当園ではより美味しくなるという理由でこの樹上完熟方式を採用しています。(倉庫がトタン張りの小さな掘っ立て小屋なので、スペースや温度管理の点で長期の保存が難しいという事実は伏せておきます。)

柑橘は4-5月上旬が開花の時期なので、花見をしながらの収穫です。

今回はこの小玉を集めた3kgくらい(13個くらい入っています。)の箱をご用意しました。
時々交じっているかもしれない酸っぱいものも含めて、味のインパクトはあると思います。
この機会に一度お試しいただければと思います。
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暦では残暑見舞いの時期らしいですが、現実では暑中の真っ最中ですね。
長かった梅雨が明けた途端に暑い日が続いていて、体が慣れるヒマもなく早くも夏バテです^^;


畑の柑橘類も連日強い日差しを浴び続けているおかげで少々しおれ気味となっています。
柑橘類は少し水分が足りないくらいの方が甘くなると言われているのですが、度が過ぎると肥大が止まったり、葉っぱが落ちたり、枝ごと枯れてしまったりするので、水分補給してあげる必要が出てきます。

北東農園は小さな農園とはいえ、いちいちホースで水やりをするのは大変なので、井戸から汲み上げた水を畑全体に配置したパイプを通して潅水します。
夏場の水管理が品質に大きな差となって出てくるので、勝負の季節といえます。
この夏場の水管理は土質や品種によってまちまちですので、各農家さんそれぞれが独自の手法で行っています。

この時期水分ストレスが必要な「極早生みかん」には2.3日おきにごく少量づつ、少し収穫の遅い「早生みかん」間合いを開けつつ水を少し増やしたりといっ調整をしていきます。
また、来春に収穫される「不知火」などの中晩柑類は現在肥大促進の初期時なので、土が乾かないよう十分な潅水を施します。

葉っぱの色やしおれ具合、果実を触ったときの弾力などを確認しながら水やりのタイミングや量を決めていくのですが、朝と昼では樹の様子が違い、また、天気予報も考慮に入れながらなので常ににらめっこです。
あまりに怖い顔で樹を睨むので、葉っぱが余計に縮こまっているような気がしないでもないです。みかんに対してだけはドSな性格です^_^

これから9月中旬頃まで勝負のにらめっこは続きます。
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こんにちは!
ご無沙汰しております三重の北東農園です。
現在の「極早生みかん」の様子をお知らせします。

数ある温州みかんの中でも色づきが一番早く10-11月に収穫されるのが「極早生みかん」と呼ばれる品種です。

今は横経が40-45mmくらいの大きさで、雨の水と土の養分を吸い上げながらスクスクと大きくなっている段階です。
まだまだ小さいですが切ってみるとちゃんとみかんの構造が出来上がっています。
3週間ほど前は果肉はまだ白く固いつぶつぶがあるだけでしたが、果実が大きくなるにつれ少しづつ黄色みを帯び、果汁もどんどん溜まってきます。
ただ、味は苦味があり、もの凄く酸っぱくて食べられる状態ではありません^^;

【梅雨とみかん】

果物の中でも特に果汁の多いみかんは、雨との関係性が非常に強いと言われています。
みかんは葉っぱが行う光合成により糖分が作られ、それが果実に移行して甘みが出ます。
雨が多いと日照時間が減り光合成も低下します。そのうえ多くの水を吸い上げることでさらに薄味になってしまいます。
これが「雨が多い年はみかんが不味い」と言われる所以です。

ただしこれは夏場から収穫期にかけての話で、生長期に水が足りないと小玉で酸味の強い仕上がりとなってしまうので、梅雨に雨が降るのはとても重要なことなのです。

十分な水が必要と言っても川が氾濫したり土砂崩れが起きるような水量はもちろん必要ありません。最近の大雨は本当に勘弁してもらいたいです。

もうすぐ梅雨も明けそうです。夏場になれば少しづつみかんは生長期から成熟期の準備に入っていきます。
晴天と(あまり暑すぎるのは勘弁)、時々の雨(適度な量で)が理想です。
さて、どうなりますことやら。(お天道様だけが知っている。)
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この投稿をした生産者

三重県 南牟婁郡御浜町

北東農園