ツクヨミ小噺001
2023/12/25
農業のことやツクヨミファームについてなど少しづつ深掘っていくコーナーです。
ツクヨミファームはリジェネラティブ農業に取り組んでいます。
余り聞きなれない言葉なので、リジェネラティブ農業とはなんぞや?というお客様もいらっしゃるかと思います。
まずは僕たちが取り組んでいるリジェネラティブ農業から深掘っていきますね!
regenerativeを直訳すると再生。
日本では環境再生型農業と呼ばれています。
その特徴は不耕起栽培。耕さない農業です。
不耕起栽培だけでみると、日本では家庭菜園を除き、まともに取り組んでいるのは各県片手で数えるほどでしょうか。
まだほとんど実践者がいない状況ですが、
趣旨は異なりますが、アメリカでは全農地の50%程が不耕起になってきており、ヨーロッパでは気候変動やSDGs、ESG的な観点からオーガニックのネクストスタンダードと目されています。
最近では、パタゴニアさん
https://www.patagonia.jp/regenerative-organic

Allbirdsさん
https://www.allbirds.jp/pages/regenerative-agriculture
といった大きな企業も提唱しており、オーガニック(有機栽培)には見られなかった積極的な動きも見られる様になってきました。
そんなリジェネラティブ農業ですが、そのルーツは日本にあります。
福岡正信という方が自然農法という栽培体系を確立しました。
戦後に生まれた栽培体系で実はそんなに歴史は古くはないのですが、当時は化学肥料や化学農薬も普及し、やればやる程作物が大きくなって、安定的に生産できるんです。
そちらの方がはるかにインパクトが大きかったので、国内では鳴かず飛ばず。。。
現実として福岡さんの栽培体系は計画性を持つことができませんから、業として成り立たせるには野菜ではかなり厳しいものがあります。
実際に自然農法も含める有機栽培の割合は全体の0.5%程です。
でもまぁそりゃあそうなります。
ある意味そのおかげで安定した食糧生産を実現し、人類は発展してきました。
福岡さんの栽培体系は緑化としてみると非常に優れており、アジアのノーベル賞と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞したり、晩年まで精力的に活動されていましたが、日本では知っている方も少ないのではないでしょうか?
ところが、著書が有機栽培で先行していたヨーロッパでヒット。
熱狂的な支持者が現れ、日本の自然農法はパーマカルチャー的な要素も加わり、海外の広い農地×畜産もフィットし、リジェネラティブ農業へと進化。
近年の背景から世界で注目される様になりました。

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