野菜作りは土作りから
野菜の本当の美味しさは、スーパーで売っている野菜では味わえません。私達の圃場では、近隣の畜産農家から頂く完熟牛糞堆肥・緑肥作物・籾殻・米糠を鋤き込んでいるので化学肥料は殆ど使いません。
圃場内に生えてくる草も除草しません。一昔前までは草を生やしていると野菜の養分を取られるとか草取りをしない怠け者だと思われたくない等の理由できれいに除草するのが当たり前でした。我々もそうでした。しかし、その草を「くるぶしの高さ程に刈ることで雨天時の水捌け、夏季の保水性が向上し、刈った草もまた土に還り肥料になるから除草をやめた。」という方と知り合い、我々も実践してみると除草の労力は半減。肥料も化学肥料を減らし牛糞堆肥等の有機肥料しシフトすることで、数年後には土もふっかふか。そのふっかふかの土が美味しい野菜を作ってくれています。
蟲たちはその森を守っている
宮崎駿監督作品「風の谷のナウシカ」のセリフを引用させていただきました。
雫石町の奥羽山系の山脈に囲まれたやや扇状の盆地をかたどっています。岩手山をはじめとする標高 1,000m 以上の山々が連なり、標高 300m 以上の山岳地帯や高原が本町の総面積の約 80%を占めています。ズバリ!田舎です。田舎ですから、虫と人とは同じ世界に共存しなければなりません。殺虫剤などの農薬は使いません。虫にもおすそ分けの精神です。ツルツルピカピカ綺麗で立派だけど、虫も食べないような野菜を人間が食べても大丈夫?な訳はないと思っています。