岡山県の県北、人の手の入らない山深い野生動物が行き交うような自然豊かな場所で
年間70品目の野菜を露地・無肥料・無農薬・不耕起・草生で栽培しています。
種もより野生種に近い、昔ながらの在来種・固定種を使うことにより、野菜本来の味を取り戻しました。
自然という問いから、経済・効率性のことは考えず、ただそのことだけを追求してきた結果、無肥料・無農薬・露地・不耕起・草生という近代技術に頼らない、その地の自然の力のみで野菜を育てる方法にたどり着きました。
肥料で野菜を早く大きくしたり、トラクターなどで耕起して生産効率を追求していけば野菜は自然本来の食味が失われることに気付き、農園では今まで有機肥料や化学肥料も使用せず、機械化も行わず全て手作業です。
幼少の頃、野山で採った山菜、大人になってからは原住民族の旅で出会った素朴な料理。
その地の自然の恵みを塩だけの簡単な調理で食し、身体が喜んだ記憶が忘れられない。食に限らず、その民たちは衣住に関してもその地ものだけで最高のものを作り上げる。
その後、自然や原住民族たちに学び、不耕起・草生・無肥料・無農薬という、その地の自然のものだけで食糧を自給できるまでになり、この野菜に出会うことができました。
13年間のお取引先との関わりの中で、肉料理や魚料理の脇役的存在であった野菜が今は主役となっています。たくさん生産はできませんが、農園の野菜を知ってもらえるよう日々、挑戦していきます。