消え行くもの
2024/05/19
6月1日をもって日本の伝統食品が消えます。2021年6月、食品衛生法が15年ぶりの改正となり、今月末、2024年5月末日で3年間の経過措置期間が終了となります。簡潔に言うと、全国の産直から梅干しなどの漬物類が消えて行くのです。以前は田舎のばあちゃんや、おばちゃん達が作って販売されていた漬物類が資格と許可施設がないと製造販売できなくなるのです。
同年6月1日より前に製造販売されていた方には3年間の猶予期間が与えられていたので産直にはまだ漬物類があったのです。私はこれまでにばあちゃん、おばちゃん連中と対話してきましたが先がないからしんどい講習受けて改築費をつぎ込んでまではしないよと言っていました。あれから手続きをしたとは思えません。田舎のばあちゃん、おばちゃん達の後ろ姿を見ればどのぐらい働いてきたかわかると思います。
私自身は漬物類までの余裕がなかったため販売しておらず前列の対象ではなかったものの、たけのこの水煮で二列目にいるため、改正食品衛生法説明会の出席が必要となりました。同時に食品衛生管理責任者の資格も必要となり取得しました。なので、3年後に起こることを把握していたため親しい周りの人達には何が進められているのか話して来ました。食品を取り扱う上で衛生管理は大切ですが、"法"的な締めつけは別次元の話です。次はたけのこの水煮が消え、その次には乾物類(干し椎茸、干し柿、干し芋)が消えます。
もちろん、資格と施設の許可を取れということなんですが。既に目覚めている方なら何が進められているのかお分かりだと思います。国際化?デジタル化とお金の流れ。敢えてこれ以上は書きません。
私は農産物を販売するにあたり関係法令の動きを当事者として観察して来ました。商品のPOPなどの文言に関する景品表示法などもそうです。繁忙期の時期に必須の説明会出席と複数枚の書類提出をしどれだけの時間をとられたことか。私は事務屋ではなく農家ですから。最も層が厚いご年配の農家さん達がついてこれますか?と言う話です。そういうことです。種子法廃止に始まり、農産物、食品のみならず銀行法改正とすでに台頭している国産GMO農産物。法人格のみに農地を集約する目的等々。
私は地方の僻地で小規模農業を営む自称ただの一農夫ですが当事者として何がすすめられているのかぐらい分かります。現実化が始まった日本の現状を止めることは出来ないとこまで来ています。目覚めて抵抗している人が増えていることは確かです。ですが、止まる気配は感じられない。大掛かりな"シナリオ"があるからです。ステルス戦闘機(すてるすせんとうき)を購入(こうにゅう)させられる以前に食料を外国に依存し水源地を明け渡し、防衛(ぼうえい)と言えますか??賢い方々は分かってやっています。侍の時代なら食料を他国に依存する時点で庶民でもお家の一大事に気づくでしょう。昨年の今頃、NATO軍は公式会見で「来るべき大戦に備えて我々はギアリングアップを行っている」と明言しています。私は四国や地元の水源地周辺における動きも見ています。
私は資本家、資本主義を否定しているのではありません。陰謀論や警告系、それらの本やセミナーにお金を使うぐらいなら他に欲しいものに使う人間ですから。もしくは意味のあることに使います。
昔、ある人が言いました。「裾野にいると山頂の人のことが良く分かるのですよ」と。