明日、今年初の焼き栗を焼きます。 【岐阜・せきがはら栗】
2022/10/08
焼き栗の販売が始まろうとしています。私達には実に感慨深い日となるでしょう。
思い返せば去年、焼き栗を取り扱おうと試行錯誤していました。
地元では栗は身近な食べ物として親しまれているのですが自家消費が大半を占めます。
販売するとしても地域のJAさんに集荷するか、『せきがはら栗』の名前を消して一般的な栗として取引されます。
私達が知らないだけかもしれませんが栗に関する貯蔵方法、販売ルート、焼栗の焼き方を知っている人が周りにはいません。
こんなに親しまれている地元の栗が高齢化に伴う耕作放棄地の増加で衰退してしまうのはあまりにも口惜しい、誰もやらないなら私達がやってみよう。と一念発起しました。
始めようにも何もない。待っていても事態は好転しない。
それなら、やれることをやろう。
良い方法も思いつかないので手っ取り早く、現在、活躍されている有名な産地の先輩栗農家さん(焼栗取り扱い店さん)にから学ばせていただくことにしました。
初めはストレートに店舗販売されている農家さんより商品を購入して教えを乞いにいきました。毎回、私達の態度が気に入らないのか、将来的に商圏が被るであろう農家さん達は決まって警戒され、スキルを隠す方がほとんどでした。
考えてみれば当たり前ですがノウハウを惜しげなく教えてくれる人なんていないんだと悟りました。
できることを積み上げる
直接教えてもらえないなら察すればいいのではないか?
次に手当たり次第、ネットで全国各地の焼栗をお取寄せ。
津々浦々の栗農家さんから大量に栗を購入して毎食、栗を食べて舌に記憶。
(ついでに梱包、価格帯、各農家のコンセプトや目指している方向性を学ばせていただきました)
次に有名な店舗、イベントの開催地を事前にチェックして毎週、栗ツワーへ。笑
栗の味は勿論のこと、店舗のレイアウト、集客の工夫、ちょっとした気遣い、焼くタイミング、圧力の抜くスピード(音の微妙な変化で加減が分かります)を学ばせていただきました。
少しでも近づきたい・追いつきたい!一心で焼栗の焼き実験は始まりました。
当然のことながら簡単に先輩栗農家さんのような味にならず、泣く泣く廃棄処分が続きます。まさに暗闇の中を手探りで彷徨っている感じ。出口の見えないトンネルは長いですね、、
(補足ですが廃棄した栗はゴミとして捨てずに全て土に還します)
失敗を繰り返す日が続き、焦る気持ちもありましたが根気よくデータをとり、改善を重ねていたある日、納得のいく焼栗の味になりました。
『あっ、○○さん(焼栗)の味に劣っていないところまできた!』
気がつけば貯蔵がそろそろ終わろうとしていてギリギリ間に合いました。
しかし、試作の代償は大きく、収穫量の半分をを廃棄処分にしてしまいました。
今年は1年前とは違って焼栗のスキルはあるけど、そもそもの収穫量が半分。
私達が極力、ロス(焼き損ね・納得のいく味でないと出さない)を最小に抑えることができれば、去年と同等の数量が皆様に届けられます。
気を抜く事なく、大切に焼き上げようと思います。
まだまだ駆け出しの岐阜県・せきがはら栗。
無名ではありますが自信をもって皆様にお届けいたします!
野上行宮(のがみあんぐう)よろしくお願いいたします。
※今年は1粒1粒の重みを噛みしめる年になりそうです。
思い返せば去年、焼き栗を取り扱おうと試行錯誤していました。
地元では栗は身近な食べ物として親しまれているのですが自家消費が大半を占めます。
販売するとしても地域のJAさんに集荷するか、『せきがはら栗』の名前を消して一般的な栗として取引されます。
私達が知らないだけかもしれませんが栗に関する貯蔵方法、販売ルート、焼栗の焼き方を知っている人が周りにはいません。
こんなに親しまれている地元の栗が高齢化に伴う耕作放棄地の増加で衰退してしまうのはあまりにも口惜しい、誰もやらないなら私達がやってみよう。と一念発起しました。
始めようにも何もない。待っていても事態は好転しない。
それなら、やれることをやろう。
良い方法も思いつかないので手っ取り早く、現在、活躍されている有名な産地の先輩栗農家さん(焼栗取り扱い店さん)にから学ばせていただくことにしました。
初めはストレートに店舗販売されている農家さんより商品を購入して教えを乞いにいきました。毎回、私達の態度が気に入らないのか、将来的に商圏が被るであろう農家さん達は決まって警戒され、スキルを隠す方がほとんどでした。
考えてみれば当たり前ですがノウハウを惜しげなく教えてくれる人なんていないんだと悟りました。
できることを積み上げる
直接教えてもらえないなら察すればいいのではないか?
次に手当たり次第、ネットで全国各地の焼栗をお取寄せ。
津々浦々の栗農家さんから大量に栗を購入して毎食、栗を食べて舌に記憶。
(ついでに梱包、価格帯、各農家のコンセプトや目指している方向性を学ばせていただきました)
次に有名な店舗、イベントの開催地を事前にチェックして毎週、栗ツワーへ。笑
栗の味は勿論のこと、店舗のレイアウト、集客の工夫、ちょっとした気遣い、焼くタイミング、圧力の抜くスピード(音の微妙な変化で加減が分かります)を学ばせていただきました。
少しでも近づきたい・追いつきたい!一心で焼栗の焼き実験は始まりました。
当然のことながら簡単に先輩栗農家さんのような味にならず、泣く泣く廃棄処分が続きます。まさに暗闇の中を手探りで彷徨っている感じ。出口の見えないトンネルは長いですね、、
(補足ですが廃棄した栗はゴミとして捨てずに全て土に還します)
失敗を繰り返す日が続き、焦る気持ちもありましたが根気よくデータをとり、改善を重ねていたある日、納得のいく焼栗の味になりました。
『あっ、○○さん(焼栗)の味に劣っていないところまできた!』
気がつけば貯蔵がそろそろ終わろうとしていてギリギリ間に合いました。
しかし、試作の代償は大きく、収穫量の半分をを廃棄処分にしてしまいました。
今年は1年前とは違って焼栗のスキルはあるけど、そもそもの収穫量が半分。
私達が極力、ロス(焼き損ね・納得のいく味でないと出さない)を最小に抑えることができれば、去年と同等の数量が皆様に届けられます。
気を抜く事なく、大切に焼き上げようと思います。
まだまだ駆け出しの岐阜県・せきがはら栗。
無名ではありますが自信をもって皆様にお届けいたします!
野上行宮(のがみあんぐう)よろしくお願いいたします。
※今年は1粒1粒の重みを噛みしめる年になりそうです。
この投稿をした生産者
岐阜県 不破郡関ケ原町大字野上