横田農場

埼玉県 比企郡小川町

横田農場

食べチョク登録:2017年05月

私が農家を志したきっかけは、長男のひどいアトピーでした。
化学資材、農薬、化学肥料、遺伝子組換え、そして食品添加物。
私たちの身の回りには安全評価も十分になされないまま、効率優先の生産活動によって犠牲になっている子供たちがたくさんいます。
そんな子供達の為に、もっと安心できるお野菜を届けたい。そんな思いから、横田農場はスタートしました。

生産者のこだわり

生産者のこだわり

きっかけは長男のアトピー性皮膚炎

私が農家を志したきっかけは、長男のひどいアトピーでした。
食物アレルギーがあった長男ですが、ある日有機栽培をしている鶏卵農家の卵を食べさせた所、いつもは出るアレルギーの症状がこの時は出なかったのです。
その時「食べ物がダメなわけではなく、作り方に問題がある」と確信し、自らの手で安心安全な野菜を作り子供に食べさせる事を決心しました。

無農薬、無化学肥料で育てた野菜でアトピーはたちまち改善し、そして何より野菜の驚くような美味しさに感動しました。

今、身の回りには安全評価も十分されないまま、農薬や化学肥料、遺伝子組み換え等、私の子のように犠牲になっている子供が沢山います。
そんな子供達をはじめ、皆さまに安心できる野菜を届けたいという思いから横田農場はスタートしました。

生産者のこだわり

現在の有機農業の先にあるもの

私たち有機農家は、人の体にも環境にも負荷をかけない農法を取り入れることにより、持続可能な農業を行いたいと思っています。

しかし、このまま有機農業が幅広く普及していったときに、米ぬかやおからなどの有機資源は足りるのでしょうか。
私たちはある日ふと、そんな疑問を抱きました。

よく考えてみると、化学肥料や農薬の原料は、ほとんどすべてを輸入に頼っているのが日本の農業の現状です。
そしてこれまでの有機農業は、その農薬や化学肥料を使っている慣行農業の余り物を土作りに使っています。

つまりこの状況は、海外の資源が慣行農業を支え、慣行農業の資源が有機農業を支えている、とも言えるのではないでしょうか。
しかも、化学肥料や農薬だけではなく、農業の要である「種」もほとんど海外からの輸入に頼っています。

本来、「持続可能性」の名の下に行われてきた有機農業は、その土台がおかしなことになり始めているのではないか。
地域の循環を捉え、ある枠組みの中での資源や経済の収支がマイナスにならないように、自分たちでコントロール出来ることこそ、持続可能な農業の理想だったはず。
しかし自分たちの力の及ばない海外の影響を直に受ける有機農業がそこにありました。

生産者のこだわり

横田農場が辿り着いた解決策

それでは、本来の意味での「持続可能な農業」をするためにはどうしたら良いのか。

私たちが辿り着いた解決策は、「土作りも、種も、なるべく自立した形で行うこと」でした。

まず土作りについては、近くの里山、畑で作る緑肥、あぜ草など、そういった確認できる身近な距離にある資源を活かしながら行うようにしています。
昔の人がきっとそうしていたように、身の回りにある自然の中で活用できる資源を最大限活用するのです。

とは言え、たくさんあるわけではないですから肥沃な土が作れる訳ではありません。
そこで、多様性のある固定種、在来種を積極的に使います。

一般的なF1種(一代雑種)は肥料を使うことが前提ですが、それに対して在来種や固定種はやせた土地でも力強く育ちます。
また、タネが取れないF1種に対して、固定種と呼ばれる野菜はタネが取れますから、タネを取ることでその土地に野菜自身が慣れてゆきます。
そうすることで少資源でも、2年3年とだんだんと良いものが取れるようになって行くのです。

私たちは、在来種を守ってこられた地元の方達から貴重な種を頂き、土地に合う固定種を探しながら、なるべく種を農場で取りつつ栽培しています。

世の中的にはこうしたやり方を自然栽培と呼ぶ方もいますが、農法ありきでなく結果論としてこうなりました。
むしろ、あまり名前や農法にこだわらず、「これが私たちの有機農業」だと思ってやっています。

生産者のこだわり

私たちの願い

この解決策は、もちろんすぐに簡単にやれることではありません。

土地によって最適な土作りもきっと変わりますし、自家採種もいきなり全ての農作物でやるというのはなかなか大変です。

しかし私たちの原点は、「多くの人たちに安心できる野菜を届けたい」という思い、そして「持続的な農業を行うこと」です。

横田農場ではそんな世界を目指し、なるべく町外の資源に頼らない循環的な農業を続けていきます。

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