山形の笹巻きについて
2021/04/13
笹巻きをつくるときは、浸水したもち米を水切りし、笹の葉で巻いてひもで結びつけたら熱湯で煮ます。その後冷水でひやしてから、ひもと笹の葉をはずすとプルンとした固形物が姿を現します。
これにきな粉やお砂糖、黒蜜などをかけて食べるものです。
私共が暮らしております、山形県鶴岡市南部では、5月5日の端午の節句の時にお供え物としてつくられる風習があり、子供の健康と成長を祝う行事の際に食べられてきました。
笹巻きといえば、一般的には三角形の白い姿が思い浮かびますが、私共の地域では、黄色い煮姿の笹巻きをつくります。
黄色くなる理由は、生のもち米を浸水する際に灰汁水を使っているからです。
この灰汁水は、ナラやブナなどの広葉樹の燃えたあとに残る灰を煮詰めて濾過したものです。灰汁水でもち米を漬けることで、もち米が黄色く染まります。
この黄色いもち米を笹の葉でくるんで、イグサなどの乾燥させた長い茎を使用して固定し煮詰めるのですが、その後に再度もち米に染み込んでいるアクを抜きます。そのまま食べますとアクが強すぎてとても渋いからです。適度にアク抜きをすることで、ほのかな苦味を味わうことができます。きな粉と黒蜜をまぶして食べると美味しさがさらに増します。
私共が暮らしております、山形県庄内地方では、青大豆の栽培が盛んに行われております。その青大豆からつくられたきな粉を笹巻きを食べる際には毎度使用します。とても相性が良いです。
現在高齢化が進み、この笹巻きをつくるれる人々が年々減ってきております。
私共も笹巻きの魅力をより多くの人々にお伝えできるようにこれからも精進してまいりたいと思います。
ご一読くださり、誠にありがとうございます。
これにきな粉やお砂糖、黒蜜などをかけて食べるものです。
私共が暮らしております、山形県鶴岡市南部では、5月5日の端午の節句の時にお供え物としてつくられる風習があり、子供の健康と成長を祝う行事の際に食べられてきました。
笹巻きといえば、一般的には三角形の白い姿が思い浮かびますが、私共の地域では、黄色い煮姿の笹巻きをつくります。
黄色くなる理由は、生のもち米を浸水する際に灰汁水を使っているからです。
この灰汁水は、ナラやブナなどの広葉樹の燃えたあとに残る灰を煮詰めて濾過したものです。灰汁水でもち米を漬けることで、もち米が黄色く染まります。
この黄色いもち米を笹の葉でくるんで、イグサなどの乾燥させた長い茎を使用して固定し煮詰めるのですが、その後に再度もち米に染み込んでいるアクを抜きます。そのまま食べますとアクが強すぎてとても渋いからです。適度にアク抜きをすることで、ほのかな苦味を味わうことができます。きな粉と黒蜜をまぶして食べると美味しさがさらに増します。
私共が暮らしております、山形県庄内地方では、青大豆の栽培が盛んに行われております。その青大豆からつくられたきな粉を笹巻きを食べる際には毎度使用します。とても相性が良いです。
現在高齢化が進み、この笹巻きをつくるれる人々が年々減ってきております。
私共も笹巻きの魅力をより多くの人々にお伝えできるようにこれからも精進してまいりたいと思います。
ご一読くださり、誠にありがとうございます。