小場農園のあきたこまち
2023/04/21
「ネオニコチノイド系農薬」通称「ネオニコ」。
発売当初は「昆虫に良く効き、ヒトには安全」と謳われて広まり、その結果として農薬使用回数半減(特別栽培)が可能となりました。
水溶浸透性であり植物体内へ浸透してその植物を食べた虫が駆除されるという仕組みです。

低濃度とはいえお米そのものにネオニコが含まれるのを知ってから、ネオニコ殺虫剤を使うのをやめました。
虫は駆除せず、自然(益虫)に任せる方式です。
そのため被害粒が毎年大量に発生します。
着色米は色彩選別機で除去しておりますが、どうしても0にすることはできません。
虫がかじっても死なない安全なお米であること、収量減、除去の手間分が価格に上乗せされていることをご了承いただければと思います。

有機栽培にも一度チャレンジしました。
しかし、手間や収量の問題で価格が高すぎて売る自信がなく、また化学を否定する農法にも疑問を感じてやめました。

そして化学を見極めて栽培する現在の「ネオニコフリーの特別栽培」に至ります。
種子消毒(1成分)と一発除草剤(3成分混合)、農薬回数としては4回で抑えております。
慣行栽培からの農薬削減率は80%減です。
肥料は特別栽培に準じて化学由来窒素が50%減です。
雑味を抑えるためにも余計な有機肥料は入れておりません。
土壌改良剤として毎年マグネシウム肥料をすき込み食味向上に努めています。
有機栽培と特別栽培のいいとこどりをすることで、価格を抑えたネオニコフリー米を可能にしました。

最近、ネオニコの毒性に関して、哺乳類への影響があるという研究結果が報告されるようになりましたが、広く認知されていないのが残念でなりません。
「有機栽培は高すぎる。でもネオニコは避けたい」というう方にお届けできればと思います。

過去に「あきたこまち極みコンテスト」で優良賞をいただきました。
令和4年度産米の食味値は71~81(静岡製機近赤外分析計SREによる)です。

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