今漁期は受難の年です。
昨年は海苔の種付け時から海の栄養不足で、思うように生産できず、年明けてからの二期作目も過去最悪のスタート。
栄養不足で黒くない初摘み海苔なんて初めてでした。
それから徐々に海況が良くなり、黄色くなった海苔が黒い正常な状態に戻ったんです！
ようやくまともに生産できると思った矢先、先日の10年に一度の最強寒波は、一部の海苔漁場に壊滅的打撃を与えてくれました。
全ての漁場ではないですが、一番ひどい漁場は生産不能なまでに。
支柱も数十本折れ、何枚もの網がグルグル巻きになって一本の太い綱みたいに。
覚悟はしてたけど、ここまでとは。
しばらくは何から手を付けようと頭の中グルグルしてました。
もう手の施しようがない。
海苔網を片付ける時は通常海苔を根こそぎ刈り採ってから撤去するのですが、海苔網が何枚も絡んだりぐるぐる巻きになったりと、とても刈り採れる状況ではないから海苔が付いたまま回収しました。
これが重いの重いの。
順調であれば、この海苔網からあと数回収穫できたのにな。
せっかく海況が良くなって黒くなったのに、乾燥して世に出してあげれなくて海苔に申し訳ない。
回収を終えたので、これからは気持ちを切り替えて生き残っている海苔網達に専念します。
でも、あの寒波のおかげで海の状況は今はすごくいいです。
自然ってわからない。
これから挽回するぞ。