久々の雨。

農家さんは作物を育てるために畑に肥料を撒きます。
では、海苔をはじめとする海の植物の栄養は？
その栄養は元々海にあるわけではなく、川から運ばれてきます。
川の上流の山や森で作られ蓄えられた栄養分が、雨が降ることによって川から海へと流れ込みます。

今、有明海では海の栄養が不足しています。
そのため、漁場によっては栄養失調によって海苔の色がさめた、色が浅くて黄色っぽい海苔が生産されています。
海苔は色が黒いほど評価が高く、色が浅くなるほ価値が下がり、ひどいものは買い取ってもらえません。
それは、ダイレクトに海苔生産者の収益に反映されます。
幸い、うちはまだ色調が悪くなった漁場はありませんが、黒くない海苔を生産せざるを得ない漁場もあります。

この雨が、有明海で海苔漁を営むみなさんの恵みの雨となりますように。