安曇野ファミリー農産 幻のりんごの投稿一覧

いつもお世話になっております。
安曇野ファミリー農産中村隆一です。
今年も皆様ありがとうございました!
どうぞ良いお年をお迎えください!
長文です↓

昨日食べチョクアワードの発表がありました!
私たちは昨年、殿堂入りしたので受賞はなかったんですが、
1月の授賞式には殿堂入りしたので参加します!
来年は今までで一番大きい企画を食べチョクさんなど数社で進めていて、
9月から11月くらいに公に発表できると思います。
加工品にはなるんですが楽しみにお待ちください!

昨年は遅霜があり不作で、農園に戻ってきて初めての赤字でした。
昨年は地域でも辞める農家さんが多く、引退するので代わりにやって欲しいと言われることが増えました。りんごの木があるから黒字化できると思われるんですが、実際は引き継いでも従業員に給料を払えるレベルの畑は少ないです。

りんごは涼しい地域で作ることができるので温暖化になると日本全国で栽培が難しくなります。安曇野の私たちの農園は標高650メートルあるので寒暖差があり、雨も少ないので高品質なりんごが作りやすいですが将来を考えると不安です。
ですが2020年にニュージーランドの会社から帰国して、5年間でたくさんのお客様に私たちのりんごをお届けして評価していただけたことはとてもありがたいことです。本当に皆様応援いつもありがとうございます😊
個人的に今年30歳で結婚もしました。
東京農業大学を出て3年間海外のりんご園で研修して25歳から実家に帰り、食べチョクとお客様と共に過ごしてきました。

20歳で父が倒れ、会社は赤字、技術員の祖父が認知症になり、亡くなったのが22歳でした。20歳まで危機感もなくのほほんと生きてきたので、弱く、立ち直ることができませんでした。その時から海外の方が賃金が日本より高く、りんごの勉強ができることを知り現実から逃げるように海外のプログラムに参加しました。
アメリカ、ニュージーランドのりんごはイメージと異なり実際は美味しく、技術力も高い。井の中の蛙とはこのことだと思いました。
現実を受け止められない自分もいました。
本当にとても素晴らしい会社と仲間でした。
自分がやりたいことをやれる充実感と出会った人たちの幸せな日々を見ると、
「なんで日本で同じことができないんだろう」
と悔しい気持ちにも同時になっていました。
研修最終年の2020年にコロナが広がりロックダウン、
実家に戻ると案の定、最悪な空気でした。
2019年のりんごは不作で、コロナでジュースなど大口もストップ。
20歳の時に父が倒れ、不安なスタッフの顔をその時に思い出しました。

ここまできたら今まで嫌でも死ぬ気で勉強してきたことを活かして、そして祖父のこだわりのリンゴを責任もって販売しようと考えました。
気がつけば25歳になっていました。
そこから5年が経ち、大変ですが本当に幸せです。
全てに文句と不安があった暗い20歳から25歳から
辛いことがあっても日々幸せを感じることができる25歳から30歳になりました。
元々は「祖父のリンゴを世界で販売したい!」
「全国の農家さん儲かるようにしたい」
と思い東京農大の経済学科に入学しましたが、山形の有機農家で研修したときに現実を見て諦めました。祖父や父を説得するのも難しいのに、他人である平均年齢65歳以上の農家さんたち説得するなんて自分には無理だなと思いました。
諦めて就職しようとしていた時に父が倒れ、それから何回も「なんで平成の時代に実家が赤字でリンゴを継がないといけないんだよ」と日々思い、全てを恨んでいました。今思うと私も父もただただ実力不足、勉強不足でした。

食べチョクの秋元さんのように私が挫折したことを、乗り越えて農家さんを説得して食べチョクをスタートしたことを帰国後知りました。
秋元さんのようにたくさんの生産者さんを助けることを私はできませんでしたが、家族、従業員、祖父のりんご、大切なお客様は引き続き守りたいです。
20歳の時に将来のことを考えると嫌でしたが、
30歳の今は現実と向き合い、戦う気持ちです。
成長できた5年間でした。本当にお客様ありがとうございました😊
気がついたら5年間で約10,000件くらいのコメントを返信していました😳

100人全員に美味しいと思ってもらうことはできないですが、
1人でも多くの人に美味しいリンゴをお届けしたいです。
また来年も頑張ります🍎
どうぞ良いお年をお迎えください!
安曇野ファミリー農産 中村隆一
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