新緑眩しい5月の岩手県。この時期になると聞きたくなる曲があります。
「緑の街に舞い降りて」
大物アーティスト ユーミンこと松任谷由実が1975年、いわて花巻空港に降り立った印象を描いた曲で、今でも岩手県民に愛され続けています。
軽快な曲調に乗ってユーミンらしい感性で歌われ、歌詞の冒頭に「MORIOKAという響きがロシア語みたいだった」という下りがあり、岩手県の県庁所在地である盛岡市を想わせる情景がいくつか綴られています。
「銀河の童話を読みかけて」では盛岡市で学生時代を過ごした宮沢賢治の童話を偲ばせ、
「あてもなく歩くこの町も去る日は涙がでるわ」では開運橋から望む岩手山の風景を見て少しセンチメンタルになっているのかな。
「綾とる川面をゆっくり超えて」では秋にサケが遡上する中津川の清らかで穏やかな流れが目に浮かぶ。
そして極めつけは、これ!
「たずね来ればきっとわかるはず 誰かが気になりだしてから 世界が息づいている」
実は、この一節にピッタリ当てはまるビックニュースが、2023年開けて間もなく舞い込んで来たのです。
米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)の旅行特集「52 Places to Go in 2023 (2023年に行くべき52か所)」に、イギリスの首都ロンドンに続き「#2 MORIOKA Japan」としてなんと2番目に盛岡市が紹介されたのです。
推薦者は、米国出身の作家で写真家のクレッグ・モドさん。
盛岡市が好きで好きでたまらないらしく、「街の素顔」を見るために歩き旅で巡るのを信条にしているとのこと。
まさに「緑の街に舞い降りて」が現実となって起こった出来事です。
盛岡市の良さは「たずね来ればきっとわかるはず。」
盛岡市が、岩手県が、日本が、そして世界がこの話題で息づいています。