『三浦半島ネットメロン物語』
2020/07/01
今から40年以上も前の話。

スイカの名産地であった三浦半島でしたが、他県のスイカが大量に出始めるなどの理由で価格が低迷していました。

当時の農業高校生達は
『何か新しい野菜』はないかとあちこちに視察に行きました。

私の父もそのメンバーの一人でした。

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その時に感動して食べたのが
視察先のネットメロン🍈

当時、三浦半島でマクワウリのようなメロンはありましたがネットメロンはありませんでした。

『こんな美味しい高級品が自分達で作れたら、最高だな。』

高校生達は、学校の畑や自分の畑で研究を繰り返しました。

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なかなか通常なら受け入れてくれない視察先も『農業高校生が頑張っているなら』と、技術を惜しげもなく教えてくれたそうです。

そんな失敗を繰り返すなか
うまくいったネットメロンが
『サンライズ』という品種でした。

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後輩を巻き込んだそのメロンプロジェクトは、農業高校生の甲子園と呼ばれる『農業クラブ全国大会』で優秀な成績を収め、三浦半島のわずか1学年1クラス全校100名しかない、ちいさな農業高校は全国的に有名になりました。

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初めに作ったメロンが
『サンライズ』だった為
三浦半島にできたメロン組合の名前は
『三浦サンライズ組合』
今も当時のメンバーが、切磋琢磨し、露地メロンを栽培しています。

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その販売方法は独特でほとんどを宅配により販売します。

大手運送会社と提携し、お中元需要で大量注文がくるのです。

しかし、近年は需要が減ったのか発注も減り、メロンを続ける農家も減りました。

わが家の父は初期メンバーだったこともあり、意地で死ぬまでメロン栽培は続けたいと言ってます。

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そして、今年🍈

端境期ということもあり
今までコロナの深刻なダメージがなかったわが家でしたが

メロンでダメージがいきなり来ました。

大手運送会社の発注がガクッと減ってしまったのです。

三浦半島メロンがコロナでトドメを刺されるのではないか

と、思っています。

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そこで、私は最近始めた
『食べチョク』さんの
農林水産省の送料無料支援プロジェクトに応募したら通ったのです✨🍈✨

あと、1000個以上、行き先不明のメロン達が畑で収穫を待っています🍈

どうしようもなければ、スーパーが買い取ってくれますが、悲しいくらいの価格になってしまいます。

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ぜひ、この『食べチョク』さんの送料無料支援を利用して
美味しい三浦の露地メロン食べてみませんか?

収穫は7月入ってからになるので予約商品になります。

よろしくお願いします🍈

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品種は『くるめ』と
呼ばれるものです。

甘味が強いですが
作りづらく
なかなか作られていないので
一部では幻の品種と言われています。

種から作ったメロン🍈です。
父曰く『メロンと会話しながらギリギリまで畑に置いて収穫する。収穫間際はメロンのお尻が輝いて太陽みたいになる』と言ってます。

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