

静岡県 熱海市
Damon de Farm 〜熱海ダモンデファーム〜
「熱海産」の農作物は、上からはサンサンと降り注ぐお日様の光、下からは海の照り返しの光、太平洋からは海のミネラルを豊富に含んだ潮風をそれぞれめいっぱいに浴び、そして極め付けは恵まれた熱海の年中温暖な気候でのびのびと育った作物達です。
農薬、化学肥料、除草剤等一切の不使用、そして可能な限り使用するたっぷりの有機質肥料を、同じ伊豆半島内で循環、完結させるべく伊豆内の農業仲間と連携しながら日々農作業に勤しんでおります。
当園は“柑橘は皮の香りが命”と考える為、皮まで丸ごとお楽しみ頂きたく存じます。
一つ一つ私が丁寧に手で収穫し、手作業で箱詰め、出荷まで全て私が責任を持って行っております。
生産者のこだわり

就農するきっかけ
私の大学での専攻は工学部の化学科でしたが、2年生(20歳)になった辺りから自分でもよくわからない「農業」への底知れない興味が湧き上がって来たのを覚えております。農学部への学部変更を本気で悩んだ時期があった程です。
一番の決め手となったのは、ベンチャー企業勤務時代、突然の友人の誘いで行った、無謀なまでの初登山で富士山への弾丸登頂でした(笑)。富士山の頂上で偶然見つけた古い石碑を目にした時、全身に衝撃が走りました。その時、母方の亡き祖母の顔が頭に浮かび「好きな事をやりなさい。それで人の役に立ちなさい。」と言われたような気がして、そこで裸一貫で農業界に飛び込む決意が決まりました。
今思い出しても不思議な体験です。そこから私の人生をかけた農業への飽くなき探求の旅が始まりました。

「熱海産」の農産物の特徴
今では市場に、ほとんど出回らない「熱海産」の農産物。
オーシャンビューで絶景の急な斜面の段々畑で、上からはサンサンと降り注ぐお日様の光、下からは海の照り返しの光、太平洋からは海のミネラルを豊富に含んだ潮風をそれぞれめいっぱいに浴び、そして極め付けは恵まれた熱海の年中温暖な気候でのびのびと育った作物達です。
段々畑でかつ、複雑な形の畑が多く、また中に機械が入らず、作業性はとても良いとは言えないですが、その分大事に丹精込めて育てております(^-^)

自然農法へのこだわり
私の作物の生産方法は「自然農法」と言い、有機JAS制度のガイドライン制作の元にもなった農法であります。
ですので、当たり前に「化学農薬不使用」「化学肥料不使用」「除草剤不使用」の生産方法にて伊豆半島内のたっぷりの有機質肥料を使い、植物と土と共に協働で作物を生産しております。
お客様の中には「闘病中なので食事療法で使いたい」「小さな子供がいるので、安心して食べさせたい」「農薬アレルギーだから無農薬のモノが欲しい」「化学肥料アレルギーで確実に安全なものが欲しい」と多数のご要望の方々からもご注文を頂いております。いつも有り難うございます。
そんな数少ないお客様のご要望に応える事が出来ましたら幸いでございます。

今後の展望・メッセージ
意外と知られていないのですが、熱海市は観光業は勿論のこと、かつては国内でも有数なみかんの一大産地として栄えた歴史があります。
しかし、現代となっては農家の構成が10人中9人が60歳以上で、そのうちの5人は70歳以上という凄まじい現状です(平成29年3月あいら伊豆(現:ふじ伊豆)農業協同組合柑橘委員会資料より)。
また若者の殆どが市外県外に稼ぎに出てしまう為、担い手はそもそも地元に残らず、ましてや「農業は大変で稼げない」と幼い頃から口を酸っぱくして言われ続けて来た農家のご子息、ご息女の方々は農業を殆ど継ぐ事は無く、自然と生産活動の途絶えた荒れ果てた畑が今では広がり続けております。
平成28年1月時点で熱海市の遊休農地(現在使われていない農地)は、全体の49%とほぼ半分を占めるまでになりました。
その様な中で、地域の資源でもある『畑』の再生&適正利用に取り組んでおります! まずは既成概念にとらわれることの無く、熱海市での新たな農業の可能性を探って参りたいと思っております。
第一弾として鉄腕DASHでも取り上げられた「日本においてレモン発祥の地、熱海」を皮切りに、熱海だから出来る農業のカタチを表現していきたいと考えております。
そして、可能性を示す事が出来たら、ゆくゆくは「熱海で農業をやってみたい!」という次世代の人材への可能性橋渡し役として人の役に立てたらと考えております。
皆様からの『購入』という応援が、『畑の再生』の直接的な力になります!
農業界に飛び込んで10年目のまだまだひよっ子ではございますが、どうぞご協力、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。