

静岡県 榛原郡吉田町
ご馳走畑
岩堀文人
静岡県吉田町からお届けする、自然栽培の「ご馳走」
私たちは静岡県吉田町にて、自然栽培で蓮根、お米、豆類を栽培しています。農薬不使用・無施肥、ビニールマルチも使用しない、すべての命に優しい栽培方法を大切にしています。
屋号「馳走」に込めた想い
屋号にある「馳走(ちそう)」は、馬で走り回ることを意味します。昔、現代のように簡単に食材を手に入れることができなかった時代、人々は食材を集めるために馬を走らせていました。そして、もてなしの食事を用意するには、たくさんの労力と時間がかかったのです。
その「馳走」の語源が、私たちが今使う「御馳走」に繋がっています。「御馳走」は豪華な食事を意味し、感謝の気持ちを込めて「御馳走様」と言われるようになりました。
私たちが作る蓮根、お米、豆類も、このような心を込めて「ご馳走」として皆様のもとにお届けしたい。その想いで、日々畑と向き合い、手間暇かけて育てています。
すべての命に優しく、心を込めた農業
私たちの農作物は、どれも命を大切に育てられたものばかりです。自然栽培で作った食材は、本来の風味と栄養が凝縮されています。また、農薬不使用・無施肥にこだわることで、地球にも優しく、環境にも配慮しています。
私たちが目指すのは、単なる食材の提供ではなく、食べてくださる皆様に感謝をお届けすることです。私たちの畑から、皆様の食卓へ「心を込めたご馳走」をお届けできることを、心から嬉しく思っています。
生産者のこだわり

自然の恵みに感謝しながら、最大限に活かす。
自然の恵みに感謝し、育てた美味しい蓮根
静岡県吉田町の豊かな大地で、私たちは自然栽培で蓮根を育てています。栽培において最も重要な要素のひとつは水。蓮根は水を好み、良い水が流れてこそ、甘みのある美味しい蓮根が育ちます。ありがたいことに、私の圃場では大井川の水が通年流れており、常に新鮮な水を循環させることができます。この恵まれた水源があるおかげで、甘くて美味しい蓮根を育てることができているのです。
水が育む命の循環
水源の恵みだけでなく、私たちの畑に常に水があることで、たくさんの生き物たちが集まってきます。鴨やトンボ、青鷺、そしてメダカたちが水辺で暮らし、畑の周りがとても生き生きとした場所になっています。この生き物たちの存在が、私たちにとっては癒しであり、また自然環境がうまく循環している証でもあります。
自然とともに育てる、心を込めた蓮根
私たちが育てる蓮根は、単に美味しさを追求するだけでなく、自然との調和を大切にしています。毎日、感謝の気持ちを込めて、大井川の水とともに蓮根を育てることで、自然からの恵みを最大限に活かすことができています。畑の中で見守る生き物たちが教えてくれるように、私たちも自然の一部として、共に歩んでいきたいと心から感じています。

昔ながらの風景も大切にしたい
昔ながらの風景と、手間ひまかけた美味しさ
私たちの田んぼでは、今も昔ながらのはざ掛けをしています。天日干しでゆっくりと乾燥させるこの方法は、今では少なくなってきました。近年、効率を重視して機械乾燥を選ぶ農家さんが増えていますが、私はどうしてもこの風景を守りたいと考えています。
正直、はざ掛けは手間も時間もかかる作業です。天候にも左右され、毎日の気配りが必要です。しかし、私が何よりも大切にしているのは、自然の力を最大限に活かすこと。天日干しで乾燥させることで、お米はしっかりと美味しさを引き出し、風味が増します。そして、田んぼに行くたびに広がる風景に、私は心から満足感を感じます。
田んぼの風景、そして心の豊かさ
はざ掛けをしている風景は、何とも言えず心が和むものです。田んぼに広がる稲穂が、風に揺れるその姿は、昔ながらの日本の風景そのものであり、私にとってはとても大切な時間です。自然と共に歩むその一瞬一瞬が、作物に対する愛情や思いを深めてくれます。
どちらも譲れません。私は、手間を惜しまず、自然と向き合い、心を込めて育てた作物を皆様にお届けしたいと思っています。それが、私が守りたい「昔ながらの風景」であり、変わらない価値だと信じています。