はじめに
茨城県常総市のきりちゃんふぁ〜むです。
私たちは、ズッキーニに人生を賭けています。
その中でも、ズッキーニの花、いわゆる"花ズッキーニ"と呼ばれるものには、こだわりが強く、今一度、価値を見直す必要性を感じたために、ここで紹介したいと思います。
花ズッキーニ
皆さんは、花ズッキーニというとどんなイメージがあるでしょうか⁇
ズッキーニ好きにとっては、好きな食べ方と聞かれたら、一言目に"花ズッキーニ‼︎"というほどメジャーなものであり、料理人からすれば"高級食材"というイメージが強いかと思います。
しかしながら、世間一般では、"花ズッキーニとは⁇"という人の方が多数ではないでしょうか。
花ズッキーニ。
それは、ズッキーニが赤ちゃんの時の状態のことであり、受粉させる前に摘み取ったものです。
ズッキーニは本来、小さな実が花を咲かせて、それを受粉させると花が落ち、3日〜5日後に皆さんがご存知の形になるのです。
そのため、花が付いた状態で摘み取るということは、未成熟の状態で摘み取るということでもあります。
その価値とは
未成熟なのに高級食材!?
と思われるでしょうが、それにはいくつか理由があります。
①摘み取る時間は花が咲いている間(午前3時〜8時の間)
②食用花の扱いのため、農薬はほとんど使えない
③賞味期限が48時間と短い
④収穫後の保存状態が悪いとすぐにダメになってしまう
では、食べる側としてのメリットは何か⁇
①最も柔らかく濃厚な状態のズッキーニが食べられる
②花にはクセがなく、優しく甘い香りが広がるため、調理の仕方でどこまでも美味しく食べられる
③見た目も華やかであり、高級感があるので、ハレの日と呼ばれるような時には、とても適している。
下がりすぎた価値
花ズッキーニの市場価格といえば"400円〜700円"と言われていましたが、、、
昨年、バイヤーさんから聞いた価格は"50円〜60円"と耳を疑う金額でした、、、。
確かに、ズッキーニを栽培すれば、誰にでも花ズッキーニとして販売することは可能ですが、あれだけ繊細な作物をただの物として流通させるのはいかがなものだろう⁇そう感じました。
家庭菜園であれば、農薬を使わないことは簡単だし、虫や病気がついたらすぐに止めればいいだけです。
ただし、私たちから見れば、花ズッキーニというのは、ズッキーニの作り手の良さを凝縮したものであり、花にも実にもそれぞれ深みがあるため、安易に売ることはしたくないと考えます。
きりちゃんふぁ〜むの花ズッキーニ
では、きりちゃんふぁ〜むの花ズッキーニは、他とどう違うのかということを最後にお話ししたいと思います。
私たちはそもそも、ズッキーニの味にこだわりを持ち、昨年、野菜ソムリエサミットにて、銀賞を2度受賞しています。
そして、審査員の多くは、味の濃さと甘さに高い点数をつけてくださいました。
そんなズッキーニを凝縮した花ズッキーニでは、より濃厚なだけでなく、花の香りも風味も甘みもバランスよく、しっかりと良さを引き立てています。
通常の花ズッキーニは、ズッキーニとは思えない柔らかな食感やクセのない花の美味しさが特徴ですが、きりちゃんふぁ〜むの花ズッキーニは、良い意味で、一クセも二クセもあり、食材としての魅力をより際立たせることができています。
味に特徴がなく、どんな料理にも合うとされるズッキーニでしたが、私たちは、そのズッキーニのイメージを全て打ち崩してきました。
現に、私たちのズッキーニは、ズッキーニ好きが"今まで食べたことのないくらい濃厚で美味しい"と言われることがほとんどです。
そんなズッキーニなので、花ズッキーニで食べれば言うまでもありません。
また、私たちは、どの状態が一番良いかを常に研究しています。
なので、花ズッキーニが一番美味しく、一番新鮮な状態で、届けられるのかを熟知しているつもりです。
そこで、今一度、私たちのこだわり抜いた花ズッキーニを本格的に販売し、高級食材としての威厳を守り抜きたいと今シーズン考えています。
最後に
ズッキーニに魅了され、自分たちの納得のいくズッキーニを栽培したいと思い日々過ごしていますが、、、まだまだ道行半ばです。
点数としては、50点と言ったところでしょうか(・_・;
しかし、自分たちが100点を出せるズッキーニを出せた時は、おそらく、日本一美味しいズッキーニを栽培している時だと思っています。
私たちの頭の中にしか存在しない"幻のズッキーニ"を求めて、これからも当たり前に努めてまいりたいと思います。