草生栽培のお茶農家~ツバメと茶畑

愛知県 岡崎市中金町

草生栽培のお茶農家~ツバメと茶畑

食べチョク登録:2022年06月

 自然と共生するありのままの茶畑、希少な在来種の茶畑、古民家母屋を2022年父から娘へと受け継ぎ、もっと皆さまに見て体験できるオープンな場所になるように、ヤマジュウから、屋号を一新『ツバメと茶畑』としました。
 一切の農薬と肥料不使用、さらに除草剤を畑にも畑の端にも一切不使用の自然農法を、両親と娘で守っています。

 自然農法の茶畑にはふさふさの山野草が足元に生え、微生物のおかげで土はふかふかです。里山の小さな草花・土の微生物・流れ着く川海の生き物を守る事ができる循環農法です。
草引きが普通以上に手間がかかりますので、皆さんが飲んでくださる事で、荒れ地になることなく維持させることができます。
 片麻岩地質のミネラル地下水と、寒暖差がある土地柄のおかげで、濃い味の茶が育ち、祖父母の代より約80年茶づくりが続いています。
 2017年から数年間、有機抹茶の出荷をしておりましたので、JAS有機認定を取得していた茶畑です。農法は変えていませんが認定更新料が高額のため、更新はしておりません。

生産者のこだわり

生産者のこだわり

農薬・除草剤を使用しないこと~茶畑は土と植物と生き物から借りている場所

この茶畑は、山や森の地続きで
風に乗って、草花の種が飛んできて
茶畑の間からひょっこりたくさんの種類の草花が「こんにちは」
ここは生えてこないで!ではなくて
芽吹きの季節ですね、お茶摘み前までどうぞごゆるりと
という感じです
春の草、夏の草、秋の草と、順繰りに季節山野草が背を伸ばして育ちます。

生産者のこだわり

芽吹く力は足さなくてもいい自然循環~草生栽培

草生栽培(そうせいさいばい)は、
草を除草せず、土づくりをする方法です。

幾種類の山野草が生えることで、それぞれの根っこに土壌菌が住み
草自体が枯れた後も土壌菌によって分解され
それが肥料になります。

化学肥料を足したり、
草を引いたりすることをしなくても
そこに生えてくるもので、芽吹く力をもらっているのです。

当園の茶畑に来ると、
自然界に無駄なものは何もない、自然界は循環していること、
体感できます。

生えたままの雑草には、土壌流出を防いだり有機物を補給したり、温暖化の近年は、保湿と土の中の温度を下げているという発表がありました。



※反対の農法は、耕したり除草剤を用いたりして雑草を生やさせない「清耕栽培」で、戦後に化学肥料と除草剤とセットで広がりました。

生産者のこだわり

今年の味は今年だけの味~化学・有機肥料ゼロ

 お茶は、「樹木」なのでどんなときもずっとそこにいるわけなので、気候の変化は味に色に現れるものです。

 もし肥料をしていたら、それも均一になるし、この味こそ!という育て方もあります。
「自然界に直線はないんだよ」
これはわたしの好きな言葉です。

芽吹きの季節が来ると
葉は大きくなりすぎることはなく
ほどよく育ち 本来の葉の姿を見せます。

また、自力で根を強く強く伸ばし
ミネラル豊富な地下水を吸い上げます
それが
この茶畑だけの
味や香りの個性となっていきます。

 毎年ちょっと違う、そんな茶のゆらぎ味、ゆらぎ色を受け取ってみてください。
 

生産者のこだわり

150年前のお茶づくりと同じ~自然農法

当園には、茶畑のそばに4代前の建てた古民家を今でも使っていますし、一番古い茶ノ木は、4代前のご先祖が植えたものです。

畑や桑畑を経て、昭和になってからは地域の人たちと茶づくりが始まりました。
我が家は3代続く茶の生産のみをする茶農家でした。
茶農家が作り→抹茶加工会社が生茶葉を買い取る→というスタイル長かったのですが、シングルオリジンティーという、自園のみのブレンドしないお茶を届けてみたいと、2022年、父から娘のわたしに引き継いだ時、屋号を一新して小売りを始めました。
自然農法は、化学肥料をせず、150年前の人たちは、普通にしていた事なので、私も父も正直にまっすぐにお茶を育てています。

詳細情報

メディア実績

2023年5月4日 WEBメディア「日本茶生活」に、茶摘みイベントが掲載。新茶シーズンに茶摘みをして、新茶天ぷらがいただける、茶摘みピクニックを開催しました。

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