

滋賀県 蒲生郡竜王町
十代目松治
私の家は、滋賀県竜王町で1750年から続くお米農家で、『子ども達に安心で美味しい米を食べさせたい』という思いで米作りを続けてきました。
私たちのような小規模米農家では利益が出ず、機械の維持費等で精一杯だったので、父は私たち子どもに米作りを継がせるつもりはありませんでした。
私たちも米作りでは食べていけない事を知っていたので、今までは継ぐことなく、それぞれ就職し、別の仕事をしていました。
しかし、父の怪我をきっかけに他の人にお米づくりを依頼し、収穫した米の味は今までと全く違いました。
私たち兄弟は、なんとかわが家のお米を守りたいという思いで、お米づくりをすることにしました。
ただお米を作るのではなく、利益を確保するために自分たちで販路を確保し、持続可能なお米農家を目指していきます。
生産者のこだわり

土へのこだわり『砂地栽培』
松治の米を栽培している土地の特徴は、低湿地の粘土質×洪水によって運ばれた砂です。
砂地栽培の特徴である水はけの良さと低湿地ならでは肥料のもちが良さが合わさって、それぞれの土の持っている特性が最大限活かされ、一粒一粒、メリハリがあり、とてもおいしいお米が育ちます。

水へのこだわり『山からの湧水』
竜王は水の神様である竜神様が住むといういわれのある山々に囲まれ、きれいな湧水に恵まれております。
その湧き水は面積日本一の琵琶湖に流れていきます。
その琵琶湖に流れ着く前の『生きた水(動いている水)』を使うことがおいしいお米を作ることが大切です

米作りへ適した環境『竜王町』
竜王町の気候は四季折々の変化があり、春から秋にかけて適度な降雨があります。
また、湖畔地域は比較的穏やかな気候が特徴です。
琵琶湖の存在によって気温の変化が緩やかで、霜や冷害のリスクが低く、お米づくりに適しております。

お米づくりへの情熱
お米づくりは手間を省いても、農薬を使っても、育てることができます。
しかし、手間をかけようと思えば、いくらでも賭けることができます。
農薬や化学肥料をできるだけ節減した環境こだわり米にするための、手間をどれだけかけられるか、収穫量より安心で環境にやさしいお米を作ること。
それが、『子ども達に安心で美味しい米を食べさせたい』ということに繋がると信じてお米作りをしています。