NanburGrapples

青森県 八戸市

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吉田 宗司

食べチョク登録:2022年02月

はじめまして!
青森県八戸市豊崎と南郷で農業をやっている
NanburGrapplesナンバーグラップルズ
代表の吉田宗司(よしだしゅうじ)と申します。

もともとサラリーマンで転勤族をしておりまして、日本の北から南まで渡り歩いておりました。仕事自体は楽しく充実しておりましたが、子供が大きくなるにつれ会社都合の転勤生活ではなく、自分でコントロールする人生にシフトするため、定住するなら故郷の八戸と決め脱サラを決意しました。では何を生活の糧にしようかと考えましたが、折角の大きな人生の転換点、中途半端なことはせずに思いっきり自分のやりたいことにチャレンジしてみようと、農業とワインづくりの道を歩き始めました。

なぜ農業をやりたかったのか?なぜワインを作りたかったのか?自分の心に聞いてみると、昔とあるワイナリーの代表(この方も異分野からのワイナリー参入)が言っていたことが今でも自分の心に残っていることに気づきました。

「自分で1からモノを作ってみたかったんだ」

自分の心の欲求に素直に耳を傾け、自分も1からモノを作り出すことがしたいんだなぁ、1からモノを作るって最高にワクワクするなぁ、それとともに自分が好きなことで故郷にも貢献できることってなんだろうなと考え

自分の好きなもの、こと
自然、体を動かすこと、美味しい食べ物、ワイン

八戸の状況
ワイン特区になり少しづつワイン葡萄栽培とワイン生産が始まっている。
ピーマンの新興産地だが、農家の高齢化が進んいる。

自分の好きなこと×八戸=農業×ワイン
に辿り着いた次第です。

今では
自分を含め、真剣に農業をやっている子育て世代の仲間が幸せに暮らし、次世代へと繋がる社会を作ることが夢の一つに加わりました。

まだまだ未熟で小さな存在ですが、いつか思い描いた未来を実現するために邁進中です。

宜しければ応援よろしくお願いします!



 『自然の中で自分のワインでみんなで酔いどれたい』

作業中にラジオでテレフォン人生相談が始まるとテンション上がります笑

生産者のこだわり

生産者のこだわり

冷涼な気候の青森で、その気候に合った品種ピクシーを栽培

ピーマンの生育適温は〜30℃ですが、近年夏の最高気温が40℃近くになることも珍しくありません。ピーマンは30℃を超えると生育が停滞してしまいます。夏野菜の代表的なピーマンといえど暑すぎるのは苦手なようです。

本州最北の青森県は冷涼な気候のため、暑くなった日本の夏のピーマン産地として適しています。一方で初夏と晩秋は気温が低いため、冷涼な気候に適した品種が求められます。

その土地の気候に合った品種を栽培することは、美味しい野菜の最も大切な条件の一つです。

ピーマンは低温に当たると変形しやすい品種もありますが、ピクシーは低温でも変形しづらく、ピーマン特有の苦味の成分が少ないことが報告されています。

そして肉厚なため食べ応えがあり、ピーマン好きにこそ食べてもらいたい品種です。

生産者のこだわり

畑の中で目に見える生き物たちを大事にしたい

良い作物を作ろうと努力している農家はみなさん土づくりの中で土の微生物が大事だと言います。私も全くその通りだと思っており、緑肥を活用したり、有機肥料を使うことで微生物のエサとなる有機物を供給し微生物が活性化する環境を作る努力をしております。

しかし微生物は目に見えませんし、変化に気づくには長い時間が必要です。

目に見えないもの、それも大事なことですが、私はいま目の前にさまざまな生き物がいる状況を嬉しく思います。もちろん農家なので害虫より益虫を見るとテンション上がります(笑)。私が仲間だと思う生き物は蜘蛛、テントウムシ、カエル、ヒラタアブなどです。もちろん益虫がいるということは益虫のエサである害虫もセットでそこにいるということなのですが、できるだけ彼ら(益虫)に影響が出ないように、有機農薬のボルドー液とBT剤と呼ばれるものを中心に、化学農薬をどうしても使わなくてはいけない場合も食害した害虫のみに効果を発揮する農薬を選択し、畑の生態系ができるだけ壊れないように、結果的に農薬使用が少なくて済むように気を遣っています。もちろん草取りも手作業です汗

生産者のこだわり

枠にとらわれない農業スタイルを確立したい

世の中の農業スタイルは大きく慣行農法と有機農法に分けられて、割合でいうと99%が慣行農法です。私は慣行農法で農業をスタートし、農薬や肥料の知識を得ることできましたし、同時に私の周りには有機農業をやっている仲間が多く、彼らと一緒に農業をやることで有機農法の技術を勉強する機会にも恵まれています。それぞれのやり方を知ることでどちらが良い悪いではなく、どちらにもメリット、デメリットがあるということを知ることができました。

慣行だろうが有機だろうが、目指すところは健全で美味しい農産物を生産することには変わらないはずですし、どちらのやり方でも最高に美味しい農産物を作っている農家が周りにいます。慣行だから有機だからと枠にとらわれず、それぞれの良いところを活用し、尚且つできるだけ環境負荷の少ない農業を目指すのが、自分のスタイルかなと思っております。

生産者のこだわり

ワインは農業 農業とワイン

なぜ急にワインの話が出てくるのかと思われるかもしれませんが、ワインは自分が農業を志すきっかけとなった最大の要素であり、自分の目標である『農業を通した地域の価値向上』の一翼を担っています。ワインというと華やかで少し気張ったイメージを持つかもしれませんが、私の中でのワインはカジュアルで、尚且つ良い意味で泥臭いものです。ワインは葡萄からできますが、ワインの出来は大かた葡萄の出来で決まってしまいます。だから美味しいワインを作るためには、美味しい葡萄を作ることが不可欠なのです。それはまさに農業です。

私は日本ソムリエ協会のワインエキスパートという資格を持っております。だからというわけではありませんが、ワインをテイスティングするのと同じように野菜をテイスティングします。この野菜をこんなふうに調理したらこんなワインと合いそうだななんて、未熟ながらも一丁前に考えるのが楽しかったりするわけです。

ピーマンや他の作物を育てることで、違う視点からワインに対する気づきを得ることがありますし、ワインを通して食材である作物をみる視点も得られます。

この感覚を野菜作りにも大切に活かしていきたいと思います。

まあそんなカッコつけた話はともかく、野菜をかじりながら、コップでワインを飲む。
くらいのありふれた日常を送れれば幸せです。

詳細情報

経歴・沿革

〜2019年 会社員生活 兵庫、北海道、長崎、宮城、山形で生活と仕事をしていました。

2019年八戸へUターン

2020年〜就農
 慣行栽培 指導通りにピーマン10㌃1000株

2021年
 ピーマンを試験的に特別栽培基準で栽培15㌃1500株 
 緑肥の活用開始
 エコファーマー認定

2022年 
 ピーマン青森県特別栽培認証取得30㌃3000株
 ワイン用葡萄イタリア系品種の栽培開始20㌃

2023年
 ピーマン青森県特別栽培認証40㌃4000株

メディア実績

2022年9月
RAB青森放送 ニュースレーダーwith
シーズンin the産 八戸ピーマン特集にて2週にわたって取り上げて頂きました。

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