

徳島県 三好市山城町
ゆずの中村農園(徳島県)
四国山地を望む標高約400メートルの山の農園で柚子を栽培しています。圃場は東向きの傾斜地で水はけがよく、澄んだ山の空気と大自然が酸味の効いた香りの高い柚子を実らせます。
柚子は、果実や果汁はもちろん、皮も含めて丸ごと使う方が多いため、当園では、「皆様により安心して使って頂きたい」という思いから、有機JAS認証を取得しています。
化学肥料や化学農薬は使用せず、柚子の下草にナギナタガヤというイネ科の植物を草生栽培して有機物を供給するなど、自然との調和を大事に柚子を育てています。
農園からの眺めは素晴らしく、まるで天空に浮かんでいるようなロケーション。
最高に気持ちのいい「天空の果樹園」から美味しい有機ゆずをお届けします。
生産者のこだわり

秘境の山と空
深い谷底まで転げ落ちそうな急峻な畑。空に浮かぶ柚子は、ここでしか作れません。
中村農園のある三好市は「日本三大秘境」「妖怪の村」「世界農業遺産」など、日本の原風景が残る怪しい魅力に満ち溢れています。
その秘境の空から一番近くで、四国の山々を眺めながら柚子を育てています。
東向き斜面に広がる柚子畑は、周囲にさえぎるものはなく、良好な日当たりと、夜間・日中の温度差が大きい山の気候が、香りの強い果汁たっぷりの柚子玉を実らせます。
急傾斜の急峻な地形にある畑は、収穫や運搬作業などとても厳しい環境です。そのかわり水はけも十分で柚子の生育には適地と言えます。
豊かな自然の力を借りながら有機肥料をたっぷり施し、質の良い柚子玉を育てています。
太陽の日差しをいっぱいに浴びて、のびのびと育った「天空の徳島柚子」の爽やかな酸味と香りをお楽しみください。

緑肥による土づくり
農園では、柚子の下草に「ナギナタガヤ」を植えて草生栽培に取り組んでいます。
ナギナタガヤはイネ科の1年草で、秋に発芽して翌春には草丈が50センチほどに成長し穂が出てきます。5月になると徐々に枯れて倒れはじめ、畑は一面に藁を敷いたような景色に変わります。
下草を生やして地表面を管理する方法は、2005年(平成17年)に父が導入したものです。
草がある事によって雨などの衝撃を緩和し、土壌の浸食や養分の流出を防いでくれます。
また、夏場の地温の上昇や乾燥を抑え、木へのストレスを和らげて根の生育を保護します。そして、最大の効果は土づくりです。ナギナタガヤからの有機物生産量は10アール当り約900キロといわれており、枯れたナギナタガヤは有機物の供給源になるとともに、草の根が枯れて土に穴が開き通気性が改善し、有機養分や水分がゆっくりと吸収されて土づくりにも重要な役割を果たします。
傾斜畑のナギナタガヤは、滑りやすく、穂が足に絡みついたりして作業は大変ですが、美味しい柚子を育てるための頼もしい存在です。

有機栽培に取り組んでいます
安全安心な柚子をお届けするため、除草剤や化学肥料などは使わず柚子の下草には枯れると自然に倒れて地面を覆い雑草を防いでくれるナギナタガヤの草生栽培を行っています。やがてこの下草が緑肥となり豊かな土をつくります。そのため、ナギナタガヤには害虫の天敵となるテントウムシや蜂などの強い味方がたくさん集まって来ます。
よく見ると、テントウムシがたくさん遊び回っているのがわかります。農薬を散布してしまうと、この天敵までいなくなってしまうので、農園では有機栽培で認められている天然物由来の農薬だけを最低限に抑えることで、害虫の天敵や土の微生物など、自然の力を借りて柚子の木を育てる環境を作っています。
そんな安全で安心な場所や食べ物は鳥たちも良く知っています。
農園の柚子の木には、毎年、ハトやヒヨドリ、百舌鳥などの鳥たちが巣を作って雛を育てています。最近特に、その光景を目にする機会が増えました。3月の剪定作業の時期が子育ての真っ最中です。鳥たちを刺激しないように枝の剪定作業も慎重に行わなければなりません。そして、花が咲く頃までにはこの畑から周りの山々へ巣立って行きます。収穫が終わって12月を過ぎると、木に取り残した柚子が完熟して、今度は、ヒヨドリなどが柚子をついばみに帰って来ます。鳥がタネを運んで自生の柚子が畑のあちこちから小さな芽を覗かせます。
有機肥料をたっぷり施し豊かな自然の中で育った柚子は、皮も実も種もまるごと使うことができます。
農園では、安心・安全を目に見える形で知ってもらうために、2020年10月に「有機JAS認証」を取得しました。

有機JASの安全安心な柚子をお届けします
中村農園では、化学肥料・化学農薬を使わず、草生栽培による有機質の補給や生物多様性の向上を図り、自然の力を引き出す栽培方法で、柚子を育てています。
より安心して当園の柚子を使っていただけるよう、数々の基準をクリアし2020年10月に「有機JAS認証」を取得いたしました。
有機JASは、日本農林規格に基づき、農林水産大臣が定めた品質基準や表示基準に適合した農産物に与えられる認証で、有機JAS認証を受けた柚子だけが、「有機ゆず」として唯一認められます。
有機JASマークの付いた農産物等は、安全性が格段に高くなります。