埼玉県 深谷市
サンドファーム深谷
<週刊ダイヤモンド「儲かる農業2021」に掲載されました>
こんにちは!「サンドファーム深谷」は埼玉県深谷市で主に葉物野菜やハーブを農薬を一切使わずに栽培している約1000坪の温室農園です。北関東では珍しい高床式の砂床と自動灌水装置を使用し、野菜本来の元味を芳醇に引き出した質の良い野菜を高い回転率で通年出荷しています。
◆農業を始めた経緯
大手商社や外資で30年近くキャリアを積んでいた代表者が、永田農法(「ほぼ日」の展開で知られるストレス栽培法)の発展形とも云える「高床式砂栽培」に出会い、その生産物の味の良さ、生産効率と柔軟性の高さ、高齢者や障がい者も就農可能な労務負担の少なさ、等々に感銘を受け、知人の協力を得て2017年に埼玉県深谷市内の大型温室内にサンドファームを開園しました。
◆地域・生産物のご紹介
野菜王国とも呼ばれる深谷市。深谷ねぎ、ブロッコリー、トウモロコシが特に有名ですが、大型温室による花卉の栽培も盛んです。日当りが非常に良く、利根川と荒川に挟まれ質の良い用水が潤沢に得られる反面、夏は(お隣の熊谷同様に)蒸し暑く、冬は上州からの冷たい空っ風に晒されます。関越自動車道の花園インター近くに国内最大級のアウトレットモール建設が進んでおり、そこではキューピー社を中心に「農」を前面に押し出した展開がなされる予定です。
そんな環境の下、サンドファームでは過去1年間に30種類を超える野菜&ハーブを栽培し、東京近郊の飲食店や関東圏のスーパー、産直店へ出荷しています。砂床育ちの野菜は概して型こそ大きくなりませんが、柔らかさ、味の濃さとエグ味の少なさが際立ち、無農薬なのに虫喰いが極めて少ない仕上がりも相まって、食のプロからも高くご評価頂いています。
◆こだわりの高床式砂栽培
高床式砂栽培の持つ
1) 土耕や水耕よりも味の濃い野菜が育つ
2) 連作障害が無く収穫の機会が最大化される
3) 病害虫の影響が少ない
4) あらゆる野菜をほぼ同じ手法で栽培出来る
5) 農機具を使用せず楽な姿勢で作業が出来る
6) 温室内の快適かつ清潔な環境で作業が出来る
等々の利点は、高齢化や労働力不足に喘ぐ生産現場の厳しい状況を改善するソリューションのひとつとなり得るもので、実際に多くの農家さんや卸さんが農園見学にいらしています。
◆今後の展望
作付け規模はまだ大きくありませんが、露地や一般のハウス栽培よりも極めて柔軟に顧客のニーズに対応出来る点がサンドファームの大きな強みであり、「皆さんが欲しい野菜を美味しく清潔に育ててお届けする」ことが我々の基本理念です。食味と安全性に高いこだわりをお持ちの消費者の方は勿論のこと、全国の飲食店の皆様とのお付き合いは特に大切にしたいと思っています。「こんな変わった外国野菜はつくれないか?」「流通が減る時期にこの野菜を出せないか?」等々のご要望にも積極的に対応致します。将来的には砂床面積を拡大すると共に、グランピング的な環境も拡充して、観光農園的なアプローチや砂床のレンタル栽培等にも取り組んで参ります。