

滋賀県 近江八幡市
百菜劇場
百菜劇場は、滋賀県近江八幡市、山と湖にはさまれた北之庄町にあります。
びわ湖につながる自然豊かな水郷地帯で、環境への負担が少ないお米づくりに取り組みながら、食育や農業体験など、農と人の暮らしを近づける活動をしています。
生産者のこだわり

自然の力を引き出すお米づくり
生きものが住みやすいよう、農薬や化学肥料はいっさい使いません。
稲が健全に育つよう、観察しながら最低限の有機肥料を使用しています。
国産の魚のアラと米ぬかがベースの有機肥料を施すことでお米の旨味を引き出しています。生きものとともにじっくり育ったお米は、しっかりとした香りと食感があり、噛むほどにおいしいです。
種籾は自家採種し、土地に根ざした丈夫な稲を育てることを心がけています。

農薬を使わない工夫
雑草が生えにくい環境を整えるために、さまざまな工夫をしています。
・秋~冬の間、田んぼを2~3回耕す
・ほかの田んぼと比べて早く水をはり、水を深く保つ
・代かきを普通より1~2回多く行う
・田植えと同時に、田んぼの表層に有機肥料をまき、雑草の発芽を抑える
・田植えから1週間おきに中耕除草を3回ほど行う
これらの工夫を行っても生えてきた雑草は、手で取って除草しています。

生物多様性の豊かな風景を残したい
田んぼの虫や魚を食べに、サギ、カモ、ツバメなど、いろいろな鳥がやってきます。
百菜劇場の田んぼでは、環境省レッドリストの準絶滅危惧種に指定されているコオイムシ、滋賀県レッドデータブックの要注目種に指定されているドジョウ,トノサマガエル,ニホンアカガエルが確認されています。

自然に学ぶ場づくり
2014年に新規就農して以来、子どもたちの学びの場づくりをしてきました。田んぼの生きもの調査をしたり、稲刈り後の田んぼで運動会をしたり。
百菜劇場は農業をとおして、この地球で人が自然の一部としてずっと暮らせる未来を築いていきたいと思っています。