

三重県 松阪市喜多村新田町
喜多村ライス
平成30年末に前職を辞し、31年4月に開業届を出して「喜多村ライス」の屋号を取得しました。
人間の健康は健全な食べ物を食べることによって成立し、健全な作物は健全な土壌で育つとの思いから、土を育てるつもりで栽培を行っています。
その結果として、農薬や化学肥料は使っていませんが、そのこと自体にこだわっているわけではないので、隣地との間隔を開ける等の対策はとっておらず、有機JASの規格には合致しません。
むしろ、環境中の化学物質等が飛来しても、土壌中の微生態系が豊かであれば、自然の緩衝能と自浄作用によって悪影響がなくなるのではないかとの信念から、先代が耕作していた平成元年からEM(有用微生物群)を活用し、そのような土壌を目指しています。
まだまだ未熟で、栽培でも販売でも試行錯誤の最中ですが、もし興味を持っていただけたなら、是非当家のお米を食べてみてください。
生産者のこだわり

健全な作物を育てるために、土を育てていきます。
食べた人の健康を維持・増進させる作物は、健全な土壌でしか育たないと信じています。そして、健全な土壌とは、その内に豊かな微生態系を有したものだと思います。
そのような土壌を育てるために、EM(有用微生物群)を活用し、良好な微生物のエサとなる有機物(収穫した後に残る茎葉や緑肥などの他、米ぬか、油かす、魚粉、かき殻、カニ殻など)を与えることによって、土壌中に豊かな微生物の生態系を築くことを目指しています。

健全な土壌を育てるために、化学肥料や農薬は使っていません。
化学肥料や農薬を使うと、土の中で有用な働きをしてくれている微生物に被害を与える可能性があります。そのため、農薬や化学肥料は使用せず、雑草が生えた場合には、機械や手で除草をおこなっています。

健全な育苗を目指しています。
種もみを水に浸けるときからEM(有用微生物群)を活用することにより、雑菌に冒されにくい環境を作り出します。
また、浸種や芽出しの時に電気や化石燃料を使った加温をおこなわず、常温でじっくりと芽を出させることによって、しっかりした苗の育成を目指しています。
播種後はビニールハウスを利用していますが、同様の理由で育苗器は使用せず、初期から平置きしています。
発芽後は、苗箱の上にもみ殻くん炭を散布し、数回塩ビパイプに足場パイプを通したものを転がすことによって、強い苗の育成に努めています。
種子は、品種特性を維持しつつ、できる限り農薬等の影響を減らしたいので、半量を購入種子、半量を自家採種としています。毎年自家採種の種子を使っているので、原則、未検査米として販売しています。
ただし、登録品種は、法律に従って、全量市販の種子を使用しています。