

長野県 下伊那郡売木村
与助商店
長野県最南端、茶臼山北壁に小さな山里「売木村」があります。
標高850m地帯の冷涼な空気と澄んだ水は、旨味の深い農作物を育みます。
この静かな山村で自然本来の力に寄り添った農業を行い、皆様に心から美味しいと言っていただける商品をお届けします。
生産者のこだわり

土を健全化
化学肥料を畑に撒くと、分解されなかった汚染物質が地下水に混ざり、川にそして海に流れ海温上昇の原因となります。アメリカの科学雑誌「サイエンス」によると、地球温暖化の最大の原因は化学肥料に含まれる亜酸化窒素ガスだそうです。また化学肥料を施しすぎたり、未熟な有機堆肥を施した野菜には人体に有害な硝酸態窒素が残留してしまいます。そこで与助商店では、化学肥料の代わりに自家培養した乳酸菌液で土作りを行っています。水にくず玄米と塩と砂糖を混ぜ、じっくりと発酵させたものを土に混ぜ込みます。乳酸菌液を畑にまくと作物の根張りがよくなり甘みが増し、硝酸態窒素を減らしてくれます。

村内循環
一般の有機肥料は輸送のため多大な化石燃料を消費してしまいます。また、なるべく自然に近い形で植物の力を引き出すという考えにより、与助商店では売木村内のヤギや牛のフンによる堆肥づくりを進めています。今後はさらに村内の竹林を整備し竹チップを作ったり、もみ殻から燻炭を作ったりと身近な資源でまかなえるもので土作りを行っていく予定です。

農業ゴミ削減
農業において、生産過程で出るマルチ(雑草抑制のためのビニールの覆い)が大量のプラスチックゴミとなります。これをできるだけ減らす工夫として草マルチ(刈った草やワラを地面に敷く方法)などを採用していきます。また、ビニール袋に入った市販の堆肥を使うと大量のビニールゴミが出てしまうので、村内のヤギや牛による堆肥づくりを進めています。

高原野菜の実力
準高地の標高となる売木村の農作物は、ただ糖度が高く甘いだけのものとは味わいが違います。酸味、旨味がしっかりと入り、朝晩の寒暖差がギュッと締まった実を育みます。また、工業排水や生活排水の影響を受けない澄んだ山の水が、健康な農作物の育成に一役買っています。