殻のない卵
2021/10/27
皆さん、こんにちは!

現在、食べチョクでは「無選別ミックス」というパックをリーズナブルな価格帯で販売させて頂いておりますが、輸送上の都合などからある程度の選別はやっております。

選別はいくつかの段階があって、まずチキントラクターから採卵の時。
なんらかの原因で割れてしまっているものも、たまにはあるものなんです。

その次に洗卵の時です。
本当は鮮度を保つためには洗わないほうがいいのをご存知ですか?
鶏は卵を産む寸前に卵に殻を付けて、産み出す瞬間に卵の表面にクチクラという膜を付けるんです。
ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんが、別名の「キューティクル」と聞けばなんとなくイメージがしやすいかもしれませんね。
卵の中に細菌が入り込まないように包む母鶏の愛情のコーティングなんですよね。

残念ながらクチクラは液状で産卵後に乾くので、汚れがくっついてしまい、水溶性のクチクラごと洗い落とすことになるわけです。
私たちがなぜ『鮮度一番』にこだわるのかという理由のひとつが「洗ってしまうこと」でもあるんですよね。

もちろんクチクラの膜が付いている方が安心な状態ということも言えると思いますので、ご希望であれば産まれたまんまの卵をご用意いたします。少し汚れがあるかもしれませんが。。。

さて、今日の表題について。
激レアと言っていいかどうかはわかりませんが、肉になるために生まれてきた弊社マスコットブロイラー、ポパイとオリーブの卵のことなんです。

卵を産む前に屠殺解体されるはずのブロイラーが産んだ卵はやっぱり「奇跡の卵」というべきなのか。(あんまりパクりたくもない言葉ですが。)
でもね。マッチョに成長するように作られた鶏で、その筋肉がお腹の中にも影響してしまうのか、殻が付く前に生み出してしまってるように感じるんです。
全て殻が付いてないわけではないんですが、これまで産んだ半数以上に殻がありません。

人間なんて、ララ〜ラ ラララ ラ〜ラ〜 ♬ じゃないけれど、
メスの鶏がひよこから成鶏になるまで様子を見てきて、ちゃんと卵が産めないなんて、ほんとに張り裂けそうな思いになる瞬間があります。

殻がないと細菌が入りやすいということも言えるでしょうし、もちろんお客様に販売することはできません。ということで、自家消費となるわけですが、殻がないことで唯一のメリットを動画にしてみました。
是非、下記URLをコピペ、もしくはYouTubeひよこやチャンネルから「殻なしゆで卵」をご覧ください。

この投稿をした生産者

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