「みつばちの足跡」とは
2020/12/07
りょうくん農園では10年以上前より、持続可能(SDGs)な農業を目指すため農薬を抑え(当社比60%減)、なるべく自然に近い状態で柑橘類を栽培しています。

そのため果実にはミツバチなどの虫がつけた足跡や、風になびく枝によってついたキズのある事が多いのですが、これら(特に)ミツバチがつけたキズを当園では「みつばちの足跡」と呼び、それが【美味しい果実の証し】としてそのまま出荷させていただいております。

毎年、柑橘の花が咲く春頃になると、たくさんのミツバチが蜜を求めて農園にやってきます。
その時、ミツバチたちは直径1㎝にも満たない、結実したての果実の赤ちゃん(写真参照)を足場にして花粉を集めます。
赤ちゃん(めしべ)の表面はとてもデリケートなため、この小さな刺激が後にキズのような跡を生み出すのです。

当然、ミツバチが蜜を求めにくるほど強い芳香を出している花=果実ですから美味しいに決まっています。ゆえに当園ではこれを「規格外品」とは考えていません。極端な言い方をすれば「見た目の美しさと美味しさは比例しない」のです。

日本全国の農業者すべてに言える事ですが、見た目の美しさを追求することと、本当に美味しいもの&安心・安全な食べ物を届けることを両立させるにはかなりの苦労と葛藤があります。
しかし環境もふくめ持続可能な農業を目指すためには、消費者の皆さまへこういった説明を続け、ご理解を得ることが大切だと思っています。

「みなさんに美味しい笑顔を届けたい」
その一心でこれからも努力を続けてまいります。

これからも私ども「緑の里りょうくん」の柑橘、ならびに日本の農業を応援してください。よろしくお願いいたしますm(__)m

この投稿をした生産者

気になる投稿